生穂BASE

★生穂base★ 2023.6.1(木) 中立

 

朝からお弁当のスペシャルおにぎりが楽しみで仕方がないる~くん。

11時になると、ニコニコできーちゃんとき~ちゃんの元へ駆け寄り、「お腹がすいたね~」。

(お弁当を食べることができるのは基本11時以降。そして“お弁当を食べたい”仲間も集めるのだ。)

 

しかし、掘り起こした土から“粘土”を発見していた2人は、遊びに夢中。

 

「る~くん、お腹すいたね~」とまたまた自分はお腹がすいていることをアピール。

 

き~ちゃんがちらっと横目で見るが、やはり手は止まらない。

きーちゃんも「バナナケーキができた!」と新メニューづくりで大忙し。

 

遊びに夢中の2人に、まずは「何しているの?」と聞くことにしたる~くん。

 

「ケーキつくってるねんで」と口を開くき~ちゃん。

 

「え、ケーキ?おいしそうだね~」と2人の遊びに少し興味を持つも、

しばらくすると、お腹がすいていることを思い出す。

 

「き~ちゃんはお弁当食べるの?」「きーちゃんはお腹すいてる?」と一人ひとりに聞いてみても、お腹がすいている話になると、途端にる~くんの声が聞こえなくなる2人。

 

何度も何度も、お腹がすいているか、お弁当を食べるか聞いてみていた、る~くん。

何度も何度も、横目でる~くんを見つつも遊び続け、時折目を見合わせ互いの様子を窺っていた、きーちゃんとき~ちゃん。

 

 

この時、

る~くんからみた、きーちゃんとき~ちゃんは、“自分の質問に答えるよりも遊びに夢中な2人”。

じゃあ、きーちゃんとき~ちゃんから見た、る~くんって、どうだったんだろう。

 

る~くんの氣持ちだけでなく、きーちゃんとき~ちゃんの2人のあの無言の時間、あの瞬間の氣持ちにも十分寄り添いながら、言葉を掛けることは出来ていなかったなー。

 

関わる人が多いほど、物事をみる角度も増えていき、そこに自分の感情もあるからこそ、中立で関わることが難しい。

 

あっちからもこっちからも、四方八方からみて、真ん中を探し、真ん中からあっちこっちへと手を伸ばすといいのかな~。

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★生穂base★ 2023.5.25(木) いのち

 

は:「うわ、アリや!」

お弁当の時に広げたシートへ、どこからともなくやってきたアリ。

 

きー:「お弁当の所に行ってる!ご飯食べられちゃう。」

 

は:「ほんまや!叩いてやるー」

お弁当を守らねばという正義感もあり、アリの歩みを止めようとアリの周りを叩いて進行を妨げる。

 

る:「あ!!」

はっくんのグーが、アリに当たってしまった。

 

る:「痛いよ~。かわいそうだね。」

 

は:「でも、アリって、踏んじゃっても生きてるから大丈夫やで。」

 「ほら、見てみ。」

 

そう言いながら、手をアリの上からよけてみるも、アリは動かない。

 

 

る&き~:「…。」

 

は;「いっぱいおるから!!」

きー:「大丈夫やんね・・・。」

少し心配そうにしながらも、はっくんにピタリとくっつくきーちゃん。

 

る&き~:「…、痛いよね。」

 

 

フィールドでは、アリもダンゴムシも、カナヘビも、蝶も蜂も、ムカデも毛虫も、他にもいっぱいの命と一緒に過ごしている。

 

故意かどうかよりも、色んな“命”と一緒に過ごしていること。

たくさんいるアリだけど、みんな違うアリっていうこと、やりたいことがあったのに死んじゃったからもう何もできないこと、色んなことを話した。

 

「命は大切に」って言うのは簡単だけど、言葉だけでは終われないことだからこそ、しっかり向き合っていこうね。


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★生穂base★ 2023.5.19(金) 雨と遊ぶ

雨で泥がいっぱいできた今日のまんまる。

泥を平たく整えて、「これな、リュックやで!」と、
保育園ごっこで登園してきた子どもたち(木の端きれ)にペタリとくっつけると、リュックに変身!

「あ、上履きも履くねんで。」と、
今度は子どもたちの足(木の端これの底辺)にチョンチョンと付けると、上履きに!!

「あ、そうだわ。今日はスタンプがいっぱい出来そうよ!」と
お次は、泥をこし器に薄くのばし、色んな形の積み木をペタリ。素敵なスタンプ台に!


泥だらけの手をどこで洗おうかと、手洗い場となる水たまりを選んでいると、
「ちょっとトイレに・・・」。

途中で、小屋の屋根の上から“ポタリ” “ツツー”と流れ落ちる雫を発見。
「うわぁ、ここで手が洗えるね!!」

よく見ると、いろんな所にも。
「もしかしたら、水が溜まるかも!」
「そうしたら、お出汁になるな!」
「ためてみよう!!」

急いで鍋やフライパン、ボウルやコップやらをかき集めて並べていく。

“ポタン” “ポトン” “ポポッ” “ぴちゃっ” “トン”

「え、音が違う!楽器みたいやな!!」

トイレに行くのも忘れて、雫の演奏と一緒に踊りだす!!

ふと顔を上げると、
「うわぁ、光ってる!キラキラしてる!!」と
屋根の上をコロコロと転がる雨粒にも目をキラキラ。


心を躍らせ、味わった“雨の日”。
きっとまだまだ秘めている“雨”の魅力。
楽しみは無限大。

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★生穂base★  2023.5.18(木) 巡る

 

今日、初めてまんまるで1日を過ごす、る~くん。

初めてのことがいっぱいで、朝は唇をかみしめてお父さんと離れた。

 

帽子や水筒の形、着ている服の色、摘んだいちごが「おいしい!」と、“一緒”のことをいっぱい見つけ始めると、段々笑顔が増えてきた。

 

 

きーちゃんともっともっと“一緒”のことがしたいけど、

フィールドの地面の凹凸に、「ドテッ」

生えている木と自分の頭の距離感に、「コツン。・・・え?」

水缶のレバーが、「え、動かないよ!」

水は入っているし、レバーも捻ったのに、「(水が)出てこないよ~?」

かわいい団子を作るのに、「どうやって~」

 

よし、こうなったら、屋根の上に登って「お絵かきする!」

 

何とか登ったけれど、降りるのは「こわい~!!」

 

 

そうだった、そうだった。

凹凸関係なく歩き、すっと頭の上にある枝をよけ、ささっと水缶のレバーを捻り、「水が少なくなると、(レバーを捻っても)出なくなるんだよね」と呟き、団子を作るための水加減や砂の種類をパパッと決め、「降りる時の方が怖いんよな~」と怖さを知り、「だいじょうか~い」と何度も呼びかけていたきーちゃんも、初めはそうだった。

 

年上のはっくんたちのやることをじっと見て、お助けマンの手を借りながら、暑い日も寒い日も雨の日も穏やかな日も、ずっと過ごしてきたんだよね。

 

きっと今度は、きーちゃんの姿を見て、る~くんもまんまるでの経験を積み重ねていくんだね。

 

 

ぐるぐる巡り、広がるおもしろい世界。

 

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★生穂base★ 2023.5.11(木) ともに過ごす

拾った細い枝を焚火の中へ入れていたは~くん。

ふと空を見上げたかと思うと、手にしていた火ばさみを静かに地面に置いた。

そして、離れた所でポップコーンづくりに夢中になっているきーちゃんとき~ちゃんの傍まで、何やらそーっとそーっと、忍び足で移動。

 

目が合うと、口元に人差し指を当て、「しーーーっ」と小さな声で合図を送る。

 

きょとんと首を傾げるきーちゃんとき~ちゃんに、小さく、しかしはっきりと伝わるように「は・ち・が・い・る・よ。」と口を大きく開け、2人の近くを飛ぶクマバチの方を指さす。

 

は~くんのお知らせのおかげで、みんなで息を潜め、クマバチが遠ざかるのを待つ。

 

 

近くを飛んでいるクマバチの存在を2人に伝えた後、は~くんはすぐに焚火の方へ戻ったけど、しばらくすると、「ハチ、もうどこか行った?」と辺りを見渡す。

 

「うん、今回はハチが違うところに行ってくれたよ。」と応じると、

「ふ~ん。そうか。・・・は~くんたちがあっち(違うところに)行ってもいいのにね。」とポツリ。

 

 

初めて生穂baseに来てくれたは~くんたち。

朝の会で、さわっちゃいけないものシリーズの話をしたときに、蜂がいたらどうするかの話も覚えていたは~くん。

 

 

遊んでいるフィールドが“ヒト”だけでなく昆虫たちもいる所で、そこに私たちがおじゃまして一緒に過ごしているんだよね。

 

氣が付いていない2人に、蜂を驚かせないようにそっとお知らせしてくれたことも、じんわりと心が温かくなったな。

 

 

少しずつ生ってきているいちごも、鳥やイノシシたちの方が見つけて食べるのは早いかもしれないけど、みんなで分けっこできるといいな。


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開催場所
淡路島の豊かな自然の中で、預かり保育をしています。
上河合BASE:淡路市上河合
生穂BASE :淡路市生穂
五色BASE :洲本市五色町

※いずれも私有地のため、見学希望の場合には、必ずお問合せください
ギャラリー
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