「重~い~。
 あじめ!そっち、もってくれ!」

水たまりから、たっぷりの雨水を鍋に集めたみっくんが叫ぶ。
えっちらおっちら運んで、また別の水たまりの前に置く。

「いくよ~」

バッシャーンと豪快にひっくり返し、水たまりは川になって、
低い方へと流れて行く。


水の流れる様子が楽しくて、みんなが喜んでくれるのもうれしくて、
鍋に水を貯めては、バッシャーン!

楽しいことの為なら、何度だって往復するのがまんまるっ子のすごいところ。

でも、そのうちに・・・

「いいこと考えた!
 こっちにしよう!」

みっくんが、鍋より倍ほどの直径のあるたらいに水を貯めることを思いついた。

「わ~、めっちゃ重いわ!
 たくさんいないと運べんわ~。」

と、もう1人助っ人を呼ぶ。

「ちょっと~、こぼさんといてよ!」
「しっかり持ってよ~」と言い合いながら、3人で運ぶ。

こちらも何回か続いたその後に・・・


「もっといいこと考えたぞ!」と、目を見開く、みっくん。


「こっち(たらい)を運ぶんじゃなくて、
 これ(たらい)は、ここに置いておいて、鍋で水を運んできて、
 ここ(たらい)に入れたらいいんだ!

 そしたら、重くないじゃないか~!!!」


なんと!大発見!

そして、この方法なら重いものを持つのはできない小さい子たちも、
小さな鍋ややかんで、水汲みに参加できるから、溜まるのが早い。


繰り返しの中から、自分で発見した学びは、なんて尊いのだろう。
こうやって、またひとつ、自分で智慧を獲得していく。

保育者:あじめ

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