「わー、緑のいっぱい落っこちてるー。」

「サクランボの赤ちゃんやな。」

「ケーキ(の飾り)に使えそう!」

「え”~、落ちすぎやん。」

日曜日の雨風と、今日の強風が影響してか、
みんなが大きく、赤くなるのを心待ちにしているサクランボの実が
たくさん落ちていた。

飾りに使える!と喜ぶ子と、落ちてしまって残念がる子と反応はそれぞれ。


そんな中、さっちゃんが3つ子(3つくっついているサクランボ)が落ちているのを発見!

さ:「あ、3つ子ちゃん、みっけ!」

み:「え~、ずるい!」


咄嗟に、”ずるい!”という言葉が出たみっくんに、

さ:「ずるいって言わんといてよ。
  さっちゃんは、ず~っと頑張って探して、見つけたんだよ。  
  なのに、ずるいって言われたら、イヤな氣持ちになるじゃんか。」


みっくんの”いいなぁ、うらやましい”という氣持ちが、
”さっちゃんだけ持っていてずるい”という言葉になるのも、わからなくもない。
正直な、みっくんの氣持ちに、正直に、さっちゃんが自分の氣持ちを伝える。


2人が黙り、しばし、なんとも言えない空氣の中、サクランボ拾いは続く。


しばらくすると、
さ:「あ、双子ちゃん見つけた!
  これは、みっくんにあげるわ。」

み:「ありがと。
  じゃあさ、一緒にケーキに使お♪」


たくさん心を揺らし、まんまるの日々は続く。

保育者:あじめ

DSCN9309

DSCN9289

DSCN9290

DSCN9297

DSCN9305