朝から、ケイドロ、缶蹴り、リレーと、走る走る子どもたち。
ケイドロでは、捕まっても年上のお兄ちゃんたちがあの手この手ですぐに助けに来てくれるから、牢屋にいる時間はもちろん、スピード感につられてタイム場所にいる時間も短くなる!!
そんなお兄ちゃんたちが一つのチームとなった食後のリレー。
手加減はしないと、けーくん・あーくん・やっくんの3人チーム対よ~くん・いっくん・はーちゃん・そっちゃんの4人チーム。3人チームは、1回多く走る。
勝負を繰り返す中で、接戦を繰り広げたい3人は相手チームの人数を増やす作戦をとる。差が少し縮まったと思ったら、開いたりを繰り返す。
お弁当を食べ終えたみっくんも加わって、とうとう3人対6人で勝負。
6人チームは、走る順番を決めたはずだったけど、いざバトンを受け取る時になると、
み:「次、みっくんじゃないで、はーちゃんやで!」
は:「えっ、みっくんやで!はーちゃんじゃないで?」
どっちが走るかの話し合いになり、その間にゴールした3人チーム。
け:「もう!ちゃんとしてよ!!」
あ;「6人おってもこっちの方が強いな!」
や:「次、どうする~?」
接戦を繰り広げたいという3人に、3人同じチームじゃないとだめなのか氣になって聞いてみると、バラバラでもいいようになり、2人組を作って“グーとパーでわかれましょ”でチームを作ることに。
グーは、あーくん、けーくん、はーちゃん、みっくんの4人。
パーは、よ~くん、やっくん、いーくん、そっちゃんの4人。
け:「みっくん。さっきみたいにルール守らへんのはなしやからな!ちゃんとしてよ!」
「なあ、きいているん?」
勝負に真剣なけーくんは、勝ちたいという思いからかみっくんとの間合いが近くなり、口調も強くなっていく。
そんな勢いに押され、けーくんの背中を叩き距離をとろうとするみっくん。
け:「なあ、ほんまに分かってる?聞いてる?」
それでもお構いなしにみっくんに繰り返し言うけーくんに、みっくんはとうとう帽子のつばを目までおろし、視界を遮る。
あ;「みっくん!話きいている?!」
け:「ふざけるんやったらやらんといて欲しいねんけど・・・。こっちは真剣に勝ちたいねん。」
とうとうみっくんの目から涙がこぼれた。
勝負へのおもいの強さは、それぞれ違う。
負けて悔しい氣持ちはあるけど、相手のすごさに感心する。
悔しいから、嫌だから、負けそうになると「やめる!!」と言う。
どうやったら勝てるか、必死に考えて練習する。
勝負とは違う所に重きを置く。
けーくんとみっくんとで異なる勝負へのおもい。