野菜を切って、火おこしをして、薪で調理したお味噌汁と羽釜で炊いたご飯。

おいしそうな香りを前に、誰がどこに座るかが、なかなか決まらなかった。

み:「み~くんは、そっちゃんの横がいい!」

さ:「え”~、さっちゃんはみ~くんとそっちゃんの隣がいいのに、それじゃダメじゃんか!」

そ:「そっちゃんは、は~ちゃんとみ~くんとさっちゃんの隣がいいねんで!」

そっちゃんが隣になりたい人が3人(!)という問題も含め、みんなの氣持ちがすれ違う。


は:「もう、は~ちゃんは、おなかすいたから、どこでもいい。」

は~ちゃんが狭くなりそうな自分の場所から動いてもいいと言うと、
隣になりたいそっちゃんが止める。


しばらくあーでもない、こーでもないが続いた後、

そ:「あ、いいこと考えた!
   さっちゃんが今日はがまんして、明日、そっちゃんの隣で絶対食べるのはどう?」

さっちゃんだけが我慢するという提案に、黙っているわけがない。

さ:「明日なんてダメだよ。さっちゃんは、今がいいんだよ。
   明日は忘れちゃうかもしれないし、明日は違うかもしれないじゃん!」

み:「みっくんが覚えているようにするよ。」

さ:「さっちゃんは、”今”がいいんだよ。
   明日じゃダメなんだよ!」


明日、希望が叶うなら、いいじゃないか、名案だ!という空氣が漂う中、
”今”と”明日”は違うときっぱり言うさっちゃん。

そうだよなぁと感心しながら、行方を見守っていると・・・


は:「も~、おなかすいたよ~。」


そ:「じゃあ、おなかすいたし、お味噌汁だけを食べたら、また考える?」

との提案に、みんなが賛成して、いただきますをした。

お味噌汁を食べたら、席替えするなどの話し合いが続くのかと思いきや、

「おいしいね~」
「あ、私の持ってきたサツマイモはいってる!」
「なすび、嫌いなんだよな~」
「じゃあ、食べてあげるよ」

・・・

さっきまでのもめごとはどこかに飛んでいって、最初と同じ席順でおいしく食べましたとさ。

いつだって、”今”が、最新で本物。

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たき火カフェ




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