浮き球ブランコキャッチボールをしているところにやって来たもっくん。

揺れが大きくなり、スピードも速くなってくると、一緒にやりたくなったのか、こっそりと手を出して浮き球を一緒に押そうとする。

 

い:「もっくんは、やっちゃだめだよ。」

何氣なく言うい~くん。

 

も:「わかったよー。」

頷きつつも、しばらくすると、再びニヤリとつられて笑いながら、手が伸びる。

 

い:「もっくんは、だめだってばー。」

も:「なんで?もっくんも一緒にやりたい。」

い:「だめなの。」

 

も:「じゃあ、もっくんのこと嫌いってこと?」

い:「え~、なんで?」

も:「嫌いだから、やっちゃだめって言うんでしょ。」

い:「嫌いじゃないよ。」

 

も:「じゃあ、なんでダメって言うんよ。嫌いなのと関係あるんやろ?」

い:「そんなの関係ないよ。好きだよ。」

も:「・・・じゃあ、なんで?」

い:「ぶつかったら痛いからだよ。また歯が痛くなったら嫌でしょ?」

 

なるほどね。朝の会でもっくんが、歯をぶつけて痛かったことやぶつからないように氣をつけようって話をしていたから、浮き球ブランコでのキャッチボールで、浮き球がもっくんの歯に当たったら嫌だなと思ったから、もっくんはやったらダメって言ってたのね。

 

 

い~くんからの想いを受けとって、

も:「なんや~。大丈夫やで!絶対キャッチするから!!」

 

氣を引き締めて、浮き球ブランコキャッチボールを一緒にするもっくんでした。
好きだからこそ出る、”やっちゃだめ”もあるんだね。

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 いそ