微かに煙が上がる焚火の前で、る~くんとき~ちゃんが、しゃがみこむ。
消えかかりそうな火を再び大きくしようと、
る:「(火吹き竹で)ふーふーするわ!!」
まずは、る~くんが挑戦。
火吹き竹を使って思い切り息を吹きかけるも、雨の影響もあって、火はなかなかつかない。
き:「き~ちゃんもやってみたい!」
お次はき~ちゃん。
同じようにフーフーと息を吹きかけるも、反応はない。
き:「ん~、どこにフーフーしたらいいんだろう?」
る:「この辺はどうかな~?」
き:「ここ~?」
る:「うん。やってみ?」
る~くんが教えてくれた所に息を吹きかけるも、やっぱり火は大きくならない。
い:「今日は雨も降ってるし、すぐに消えちゃうね。あ、でも、まだ煙が出てるから、いけるかも!!」
き:「ん~・・・。あ!わかった!ここにしたらいいんだ!!」
どこかと見てみると、焚火の中に入れている竹筒の中に向かって息を吹きかけているき~ちゃん。
る:「あ、ほんとだね!そこだったら濡れてないもんね!!」
き:「うん!ここだったら、濡れてないでしょ!」
なるほど。確かに濡れてはいない。
それでも火はつかず、今度はる~くんが閃く。
る:「わかった!こうやって、フーフーしたらいいんじゃない?」
次はどんな方法かと見てみると、火吹き竹の口に当てる部分を焚火の方へ、息が出る小さくて細い穴を自分の口にあてて、一生懸命息を吹きかける。
しかし、長くは続かず(保てず)、
る:「(送る息が)優しい方がいいかとおもったんだけどなぁ」
2人でさらに頭を悩ませていると、近くを通ったみっくんが、
み:「赤く光るところを探して、フーってするねんで。」
と、さらっと教えてくれた。
結局、また雨が降って火はつかなかったけど、あーだこうだと考えながら試してはまた考え、試しては考え。
今までは全然関係ないところに、しかもすごく遠くから火吹き竹でふーふーっと息を吹いていたけど、この前段階のあーだこうだのやりとりで、息を吹きかける距離や場所があることは経験から身につけていたんだな。