「私が見つけた、いい土の場所、教えてあげる!」

スプーン片手に、めっちゃんがしゃがみこんだ、フィールドのはじっこ。

「私のケーキの材料も、いい感じでしょ。」

先に隣で土を取っていた、さ~ちゃんが見せてくれたボールの中身は、肌色に近い黄土色。


そこから30センチくらい離れたところの、私たちが掘る土は、
黒っぽいのと茶色っぽいのが出てくる。


「この材料(土)の(色の)違いが始まるのはどこだろう。」

「この辺だな。」

自信たっぷりに、線を引いて、指し示す、みっくん。

なるほど、線のこっちと向こうで、
色が違うし、黒っぽい方には細い根も多く混じる。


「こっち(黄土色)をこっち(こげ茶色)に多めに混ぜてみよう!」
「水も、もうちょっと入れようかな。」

「ちょっとだけ水を入れて振ると、
(固まった土にサラサラの土がついて)ポップコーンになるんだよ。」
「もっと混ぜて、塊をなくすのがいいな。」


同じような場所で土を掘り、水を加えたりしているのに、
材料の違い、分量の違いで、それぞれの持っている容器の中は、
様々な色と質感。


そこから、ケーキになったり、クリームになったり、ポップコーンになったり。
はたまた手全部がどろんこになって、手袋になったり・・・。


均質な砂場では、起こりえない展開。
豊かな森の土壌が、遊びの世界を広げてくれる。

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