浮き球ブランコに乗っていたもっくん。
も:「みっくん、やめてよ~。やめてって言ったら、やめてよ~!」
「グルグル回すのやめてよ。怖いんだってば~!」
“やめて”と言われているけど、浮き球ブランコをグルグル回し続けるみっくん。
い:「みっくん。グルグル回すの怖いからやめてって言ってるから、まずはやめよう?」
声を掛けると、やっと手が止まった。
も:「もう!なんでやめてくれへんの?!」
もっくんの怒りが溢れる中、みっくんは口をとがらせて目線をそらす。
い:「もっくんが、ブランコをグルグル回されて怖くてやめてほしかった氣持ちは分かったから、みっくんの話も聞いてみるね。」
もっくんにも一言声を掛けて、今度はみっくんへ。
い:「みっくんは何がしたかったの?」
聴いてみるも、いじけモードに入っていたみっくんは、口をとがらせたまま。
聴き方が違うかったなと思って、YES or NOで伝えれるように変えてみた。
い:「みっくんは、やりたいことがあったの?」
み:(頷く)
い:「グルグル回したかったの?」
み:(頷く)
い:「そっか~。回したかったのね。」
「もっくんには、回したいこと言ってみた?」
み:「ううん。」
少し声が出てきた。
い:「じゃあ、今伝えてみる?」
み:「うん。」
ずっとそばで待っていてくれたもっくんの方へ目を合わせ、
み:「グルグル回したかったの」
と小さく伝える。
しっかりみっくんの氣持ちを聴いていてくれたもっくん。
も:「そんならな、言ってくれへんと分からへんで?」
「言わずにやってたら、やめてって言ってるのにやめてくれへんって思っちゃうやろ?」
「みっくんの氣持ちはみっくんが言ってくれないと分からへんねんからさ!」
も:「もっくんが降りるから、降りてからグルグル回して?」
み:「うん!」
そうだよね。自分の氣持ちは、ただ自分で思っているだけじゃ何も伝わらないよね。
いそ