さ:「もうそれやったら、一人でしないといけなくなるで?」
め:「いいもん!ちょうど一人でやりたくなってたところやもん!!」
さ:「もう、めっちゃん。なんでさっちゃんがやったらあかんの?」
め:「・・・。」
さ:「もう、さっちゃん、この遊びやめるよ。」
め:「いいもん。一人でやりたかったもん。」
は&さー:「え・・・。じゃあ、この遊び、やめるわ・・・。」
め:「・・・いいもん。」
船の上で、女の子4人でお祭りごっこをしていたのだが、カードコーナーのめっちゃんとさっちゃんの中で、互いに遊びの設定が異なってき始め、とうとう言い合いになったのだ。
そして、一人でしたいと言っためっちゃんの発言を、別のコーナーを担当していたはーちゃんとさーちゃんが“お祭りごっこを一人でしたい”と受け取り、2人も遊びをやめてしまったのだ。
つい先ほどまではお祭り騒ぎでワイワイとにぎわっていた船の上も、今では静まり返っている。
「一人でやりたかったもん」と言っためっちゃん。言葉通り一人でお祭りの材料を作りながらも、チラチラとやめていった3人それぞれの姿を目で追い、「ふぅ・・・」と息を吐く。
しばらくすると、「やっぱり、めっちゃん、カフェのアイスつくろ」と呟き、船をおりた。
合間に近くを通り過ぎたりもしていたけど、まだ何ともいえない氣まずい空氣が互いの間に流れている。
しばらく時間が経ち、めっちゃんがアイスの材料でトロトロを作っていると、
さ:「めっちゃーん!!さっちゃんもそこで一緒にトロトロ作っていい?」とさっちゃんがめっちゃんの傍へ駆け寄った。
それぞれが、氣まずさを感じながら一人の時間を過ごしたからか、
め&さ:「あ、一緒に○○もしよ!!」
一緒にやりたいことが山盛りになった。
氣まずさというあのなんとも言えない時間があったから、また強くなった2人の関係。
2人とも、いい笑顔だったな。
保育者:いそ