は:「私が最初に使ってたんだよ。」

よ:「全然使ってなかったじゃないか!」

は:「どこにそのロープがあるか、わからなかったからだよ!
   でも最初は、は~ちゃんが使ってたんだもん!」

船の上にあったロープをめぐって、は~ちゃんとよっくんの主張が交差する。


よ:「他にも、ロープ持っているじゃんか。紫ロープだって、長いよ。」

は:「その長い赤がいいんだよ。」


「よっくんが、紫ロープを使うって手もあるんじゃない?」と、言ってみると・・・

よ:「だって、僕は赤が好きなんだ。紫は、嫌いなんだよ。」

は:「帽子が赤だから?」


強く頷くよっくんは、また続けて、

よ:「長いのがいいのなら、他のロープを結んで、つなげたらいいじゃんか!」

と、アイディアを出してくれるので、「よっくんが、つなげたロープを使うのはだめなの?」と聞いてみる。

よ:「結んでない、長い赤がいいんだよ。」

と、相手に代替案を提案するけれど、自分がその案を採用するのは、イヤなのだ。



しばらく食い違った意見の言い合いが続いた後、ふと、は~ちゃんが、

は:「じゃあ、使って、返してくれるんならいいよ。」

よ:「飽きたら、あげればいいってこと?」

は:「使い終わったなと思ったら、返してくれたら、いいんだよ。」

よ:「じゃ、僕が使わなくなったら、は~ちゃんに渡して、
   は~ちゃんが使わなくなったら、僕にくれたら、順番こに、一緒に使えるじゃんか!」

それまで怖い顔だったよっくんの、眉間の皺が取れて、顔が明るくなる。



よ:「やっぱり、紫ロープを使いたい氣もしてきた。は~ちゃん、使っていいよ。」

は:「ありがと。じゃあ、このオレンジロープは、よっくんにあげるわ。」

よ:「ありがと。あっちで、一緒に遊ぼ!」


たくさん考えて、たくさんの言葉を紡ぎ合い、またぎゅっと距離が近くなっていく。

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↑ 今日の帰りの会で、スタッフここちゃんと、みっくんのお誕生日を、お祝いしました~。