「うわ~ん」

泣きべそのま~くんの前には、困った顔の数人。


「どうしたの?何かあった?」

保育者が介入する前に、近くで遊んでいた子が尋ねる。


「ま~くんがさ、ついてくるから、一緒にやってないからダメ!って言ったら、
 泣いちゃったんだよ・・・。」

と、さっちゃんが説明する。


さっちゃん達のグループがやっていたユニコーン家族ごっこが楽しそうだから、
ついていったら、それを断られて、泣いちゃったのだ。


「一緒にやりたいの?」

ひ~ちゃんが尋ねると、泣きながら頷く、ま~くん。

「一緒に仲間になりたいなら、入れてって言ってくれなきゃ、
 一緒にやりたいって言ってくれなきゃ、わからへんよ。」


頷くだけではなく、言葉で伝えてほしいという、さっちゃん。

「入れてって言うなら、入れてあげるよ。」

と、あっちゃんも続く。


「私はな、ま~くんじゃないから、言ってくれないと、
 ま~くんの氣持ちはわからへんねん。」

と、さっちゃんがさらに話しかける。


涙で言葉にならないから、頷いただけで、オッケーにしてくれないかな~と思いつつ、
事の顛末を見守る。


「このまま、遊べないで、待っているのもいややな~」
「いっせ~の~で、しとこか!」

と、しゃがみこんで、手遊びが始まってしまった・・・。


しばらくして、
「一緒に遊びたいの?」と、ひっちゃんが再度聞くと、
涙を拭いて、頷くま~くん。


そして、小さな声で、
「(仲間に)入れて。」と、ま~くんが伝えた。


途端に、みんなの顔がパッと明るくなって、
「いいよ、(役の)名前、何にする?」と、ま~くんを取り囲んだ。


言葉にならない氣持ちを察する思いやりと、
自分とは違う人格だと言うことを認識して、相手の氣持ちを決めつけずに、
相手の氣持ちが言葉になるのを待つ姿勢。


どちらも大事で、どちらかだけでも、バランスが悪い氣がする。
日々の小さないざこざで、鍛えられる、この感覚。


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