「貸してよ~!」

「乗りたい!乗らせて!」

「やめて!やめてよ!」


浮き球のブランコをめぐって、よ~くんとま~くんが声を荒げる。

”やめて”というお願いに、耳を傾けて欲しいので、
まずは、ブランコを止めて、2人の話を聞いてみることにした。

「何がやめて欲しいか、手じゃなくて、口で言える?」と聞くと、


「僕が乗りたいから、ブランコをつかむのをやめてほしい。」とよ~くんが答える。


「ま~くんの氣持ちはどうかな?」と尋ねると、

「ブランコ、乗りたい!乗りたい!」と、強い氣持ちが返ってくる。


双方がブランコに乗りたい氣持ちが強いことを確認してから、どうするか考える。


しばらく、お互いに自分が乗る!と言い合いをした後に、

「じゃ、じゅんばんにする?」と、よ~くん。

「それなら、いいよ。」とま~くん。


順番に使うことは同意したけれど、今度はどちらが先に乗るかで、また話す。


ま~くんが先に乗ることになったので、これで遊びが続いていくかな~と思ったら・・・


「も~、貸してよ~!順番って、言ったじゃんか!」


ブランコにうまく乗れないま~くんは、まだ自分の1回が終わってないと思っているし、
待っているよ~くんは、ブランコが1回往復したら、代わってほしいと思っているから、
またまた、話し合いは続く。



代替案を提案したり、時には声を荒げたり、地団太を踏んだり・・・

自分の氣持ちが伝わって、うれしくなったり、
ぜ~んぜん伝わらなくて、イライラしたり・・・


最終的にどうなっても(どちらに決まっても)いいことで、
たくさん、たくさんぶつかって、氣持ちを伝えあう時間って、大事だなと思う。

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