「ブランコに乗るのに、たくさんお金がいるって言われて、
 それが、イヤだったんだよ。」

目に涙をたくさんためて、は~ちゃんが、話にきた。


ブランコを見ると、ブランコの紐をにぎりしめているま~くんがいる。


「は~ちゃんは、ブランコに乗りたかったんだね。
 でも、お金がたくさんいるって言われたのか。
 葉っぱのお金じゃなくて?」

ゆっくり頷く、は~ちゃん。

「そうか~、まんまるには、お金はもってこない約束だし、
 払うことはできないね。
 でも、ブランコには、乗りたいもんね。
 もう一度、ま~くんにお話ししに行く?」

また、深く頷く、は~ちゃんと手をつないで、ま~くんの元へ。


ま:「さっちゃんと、たっくんは、お金なしでも乗れるんだよ。
   でも、は~ちゃんと、あじめは、お金がないとダメ。」

あ:「どうして、さっちゃんとたっくんはお金がいらないのに、
   は~ちゃんとあじめは必要なの?
   まんまるには、お金は持ってきてないから、ブランコに乗りたいのに乗れないよ。」


ちなみに、このときさっちゃんとたっくんは、ブランコでは遊んでいなかった。

少し考えたま~くんは、


ま:「こんだけ(と、両手を広げる=10)じゃなくて、これくらい(と、手で4をつくる)
   でもいいよ。」

すると、「なんで私だけ、お金なきゃダメなの?
     それがイヤなんだよ。」

と、は~ちゃんの今の氣持ちが、言葉になった。


「ま~くんは、どうしてお金がなくても乗れるの?」と、さらに聞いてみる。


また少し考えたま~くんは、

「じゃ、これくらい(6を手でつくる)でいいよ。」


そして、

「一緒に葉っぱ採りに行こ!」と、は~ちゃんに向かって笑いかけた。


一緒に遊びたくないわけではなく、イロイロ条件をつけたくなっちゃっただけなのか?


は~ちゃんも、
「うん! いこ!」と。

解せないあじめを1人残し、2人は手をつないで、クローバーの葉っぱを取りに行った。


その後も、葉っぱをたくさん採ることが楽しくなって、
1人が葉っぱを採っている間、もう一人がブランコに乗るという、
なんともスムーズな交代制度が考案され、2人もとっても楽しそうだった。


なんで解決したのか、むしろ解決したのか、よくわからなかったけれど、
自分の氣持ちが言えたこと、
根底には、お互いが一緒に遊びたい氣持ちがあるのだと確信できたことがうれしかったな。

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