「あ、ほら、おばけはここにいるって、(ナビ?レーダー?地図?が)言ってるわ。」

板に書かれた場所を、竹のペンで指して、は~ちゃんが教えてくれる。


「ホントだ。じゃあ、こっちの道を行こう。」

「緑(の竹)と、木を持つんだよ。」

「これは、大丈夫?」

枯れた竹をつかまないように、お互いに確認し合いながら、
おばけから逃げているのか、追いかけているのかわからないけれど、
進む道を自分達で決めていく。


「わ~、こ、ここは・・・。」

絶句したま~くんの先には、結構な斜面。
登る時は、根っこや蔓につかまって、なんとかいけた場所。

でも、降りようとすると、まったく違った怖さが湧いてくる。
登った時と同じ道だと、わかっていなかったかもしれない。


「それっ」

恐る恐る降りていたけれど、最後はお尻でびゅ~ん。

はっちゃんも、もっくんも、なんとか勇氣を出して続く。

でも、たっくんの足が止まった。

た:「怖い~。」


ま:「僕みたいに、びゅ~んってしたら、いいよ。」

そう言われても、足の長さも、手の長さも違うから、なかなか次の一歩が出ない。

すると・・・

ま:「がんばれ ♪ がんばれ ♪」

は~ちゃんともっくんも、声を合わせて、
「がんばれ ♪ がんばれ ♪」

最後は、は~ちゃんが、

「私の手を、つかんだらいいよ!」と、差し伸べてくれた手をつかんで、
無事にたっくんも、降りられた。


「やったね!」

本人より先に、周りのみんながにっこにこで、大喜び。

みんなの応援が、文字通り背中を押して、うれしさがひろがっていきました。

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