今日、初めてまんまるで1日を過ごす、る~くん。
初めてのことがいっぱいで、朝は唇をかみしめてお父さんと離れた。
帽子や水筒の形、着ている服の色、摘んだいちごが「おいしい!」と、“一緒”のことをいっぱい見つけ始めると、段々笑顔が増えてきた。
きーちゃんともっともっと“一緒”のことがしたいけど、
フィールドの地面の凹凸に、「ドテッ」
生えている木と自分の頭の距離感に、「コツン。・・・え?」
水缶のレバーが、「え、動かないよ!」
水は入っているし、レバーも捻ったのに、「(水が)出てこないよ~?」
かわいい団子を作るのに、「どうやって~」
よし、こうなったら、屋根の上に登って「お絵かきする!」
何とか登ったけれど、降りるのは「こわい~!!」
そうだった、そうだった。
凹凸関係なく歩き、すっと頭の上にある枝をよけ、ささっと水缶のレバーを捻り、「水が少なくなると、(レバーを捻っても)出なくなるんだよね」と呟き、団子を作るための水加減や砂の種類をパパッと決め、「降りる時の方が怖いんよな~」と怖さを知り、「だいじょうか~い」と何度も呼びかけていたきーちゃんも、初めはそうだった。
年上のはっくんたちのやることをじっと見て、お助けマンの手を借りながら、暑い日も寒い日も雨の日も穏やかな日も、ずっと過ごしてきたんだよね。
きっと今度は、きーちゃんの姿を見て、る~くんもまんまるでの経験を積み重ねていくんだね。
ぐるぐる巡り、広がるおもしろい世界。