「あ”っ」
木っ端の積み木の間に、ちらりとニホントカゲの後ろ脚としっぽが見えた。
カナヘビと同じ色だけど、カナヘビより太かったから、きっとニホントカゲ。
「トカゲ、いたよ~」
近くで遊んでいた、カナヘビ大好きやっくんに伝えると、
「どこどこどこどこどこ~?」と、目を輝かせてやってきた。
目を凝らし、積み木をどけ、
横に積んであった薪用の古い竹もどかし、板もどかしてみる。
「あじめは、(どけた竹や板の)端っこから出てこないか、見張っててよ!!」
「うっわ~、めっちゃアリがいる!」
板をどけたら、ものすごい数のアリが、一斉に動き出した。
たっぷりアリの乗っかった板を、火バサミでつかみ、
け~くんとあっくんは、お家ごっこをやってる子達に見せに行った。
向こうでは、アリで盛り上がっているけれど、
やっくんのトカゲ探しは、終わらない。
「ね~、ホントにいたの? どの辺?」
「あじめも、ちゃんと探してよ!!」
戻ってきたけ~くんが、「あ、いたかも!」と言うので、
さらにじっくり探してみるけど、全然見当たらない。
いつもだいたい最初にトカゲやカナヘビを見つけて、教えるけど、
みんなは見つけられず、
みんなに見せてあげられなくて悔しがるやっくんの氣持ちが痛いほどわかった。
言葉にはしなかったけど、ホントにいたの?って思ってしまうことだって、あった。
ごめん。
きっといつも、やっくんはホントに見つけてるんだよね。
今度は、一緒に、同じトカゲか、カナヘビが見られるといいな。




木っ端の積み木の間に、ちらりとニホントカゲの後ろ脚としっぽが見えた。
カナヘビと同じ色だけど、カナヘビより太かったから、きっとニホントカゲ。
「トカゲ、いたよ~」
近くで遊んでいた、カナヘビ大好きやっくんに伝えると、
「どこどこどこどこどこ~?」と、目を輝かせてやってきた。
目を凝らし、積み木をどけ、
横に積んであった薪用の古い竹もどかし、板もどかしてみる。
「あじめは、(どけた竹や板の)端っこから出てこないか、見張っててよ!!」
「うっわ~、めっちゃアリがいる!」
板をどけたら、ものすごい数のアリが、一斉に動き出した。
たっぷりアリの乗っかった板を、火バサミでつかみ、
け~くんとあっくんは、お家ごっこをやってる子達に見せに行った。
向こうでは、アリで盛り上がっているけれど、
やっくんのトカゲ探しは、終わらない。
「ね~、ホントにいたの? どの辺?」
「あじめも、ちゃんと探してよ!!」
戻ってきたけ~くんが、「あ、いたかも!」と言うので、
さらにじっくり探してみるけど、全然見当たらない。
いつもだいたい最初にトカゲやカナヘビを見つけて、教えるけど、
みんなは見つけられず、
みんなに見せてあげられなくて悔しがるやっくんの氣持ちが痛いほどわかった。
言葉にはしなかったけど、ホントにいたの?って思ってしまうことだって、あった。
ごめん。
きっといつも、やっくんはホントに見つけてるんだよね。
今度は、一緒に、同じトカゲか、カナヘビが見られるといいな。



