「うおー!」

手を振り回しながら、やっくんに向かっていく、けーくん。

つかみ合い、よけ合い、にらみ合う。


最初は、缶けりでみんなが見つかった後に、じゃれていただけだった。
だけど、ふざけて乗っかり合ったくらいから、ヒートアップ。

それから、追いかけてみたり、取っ組み合ってみたり・・・


急に真剣な顔になって、掴み合う手が震えるくらい力を入れたり、
どちらからともなく笑っちゃったり、

「こっちで、勝負だ!」と、広い場所で、相撲のしこを踏んだり。


お互いが、ぐっと力が入ったり、ゆるんだりを繰り返す。


様子を見ていたあ~くんが加勢した時には、
「一対一にしよう。」と提案して、さがってもらったけど、
それ以外は、2人の間にできる感情の波を見守る。


体格も、力も同じくらいの2人だからこそだけれど、一進一退のもみ合いは続く。


しばらくすると、け~くんは、船の後ろに隠れてしまった。


保育者のいそちゃんが様子を見に行くと、
「ひとりがいい」

また、しばらくすると、やっくんが、
「2人で話したいから、いそちゃんは、あっちいってて」と。


様子を見に行ったあ~くんによると、
「やっくんは色々話していて、け~くんは、
何を話そうか考えている感じだった」そうだ。


2人のやりとりは、保育者には聞こえなかったけれど、
その後の2人の様子を見たら、年長児になると、保育者が介入しなくても、
自分達で氣持ちをわかちあい、互いに納得する落としどころを見つけられたことがわかる。

たくさん心を揺らして、一緒に育ち合おう。

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