産まれたばかり(という設定)の赤ちゃんが泣いちゃったので、
泣きやませようと、お姉ちゃん役のはっちゃんが、
拾った竹を笛にして、音楽を奏でたのが、はじまりだった。

はっちゃんは、竹を横にくわえて、「ピロリロリ~ン」。

すると、よっくんが、
「これさ、ノコギリで、穴が開けられたら、本物の笛になるんちゃうか!?」と。


20センチ強くらいの長さ、直径2センチくらいの竹の両端の節を残した竹
(ホントは、あじめの笛にしようと思っていたんだけど・・・)を手に取り、座り込んだ。

ほぼ等間隔(!)で、穴を開ける位置を傷つけ、慎重に、印をつける。


隣では、はっちゃんが、でたらめメロディーを口ずさみながら、
楽しそうに自分の笛を演奏しているけれど、よっくんは手元に集中する。


はっちゃんの笛は、太鼓のバチにもなって、
もう少し太い竹を叩いて、軽快なリズム演奏も始まる。


「ここをさ、あと切ったら、いい感じだとおもわん?」

片方の節を切り落としてみることにしたらしい。
小さな手で、しっかりと竹を押さえ、ノコギリを動かしていく。


そして、「よっしゃー!!後は、ナイフしてくるわ!」と、
ナイフの入ったグリーンボックス(道具箱)の方へ、駆け出していった。



道具を使えると、アイディアが形になる。
そして、それぞれの楽しみ方で、森には素敵な音楽が響く。

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