朝からスコップを持って田んぼまで。

 

グルッと土の状況を確かめると、

「よし!ここの土を掘ろう!」ときーちゃん。

 

自分の背丈とさほど変わらないスコップの扱いにも慣れ、気合いを入れて掘り進めていく。

 

「掘った土はどうする?」と尋ねると、

「ちょっとこっち来てみて。」と何やらひそひそ。

 

「あのな、ここに小さい穴があるやろ?これ、モグラの穴やねん。」

「あ!ほんまや。穴あいてますわ!」

 

「モグラは夜に穴ほってるから、朝はおらへんねん。だから今の間に穴埋めるねん。」

「いっぱいあると思うから、探してみ。」

 

探してみると、出てくる出てくる“モグラの穴”。

 

「こっちにもありますわ~。どうしましょ。」

「はいよ、任せて!モグラ用の土屋さんで~す!!」

 

「あ、土屋さん。モグラの穴がいっぱいあって・・・。」

「はいはーい!ふわふわの土と塊の土、両方ありますよ~。」

 

「この穴の大きさやと、塊の方がいいかな~。」

「塊ですね。(大きさの異なる土の塊を持っては)これは50㎏、こっちは7㎏、これが5㎏かな。重いから運びますね。」

 

「土屋さんも忙しいですね~。土足りそうですか?」

「あー、ちょっと足らないかもしれないので・・・、掘り方教えますね。」

「土がボコってなってるところは、ふわふわなんです。まっすぐの所は塊ができるんです。」

 

教えてもらった通りに掘ってみると、確かにボコボコの所は土が柔らかく、スコップが入りやすい。

 

「ほんとですね~」と感触の違いを楽しんでいると、

「あ、そっちのスコップは危ないから、気を付けてくださいね。」と目をきらり。

 

「え、危ないんですか?!」

 

「ほら、先っぽがこっちは丸いけど、そっちはとんがっていますでしょ?サクッていくから危険なんよ。だからいつもこっちの丸い方使ってるんですわよ~。」と安全にも気を配る土屋さん。

 

 

“穴を掘る”“スコップを使う”、繰り返し遊び込んでいるからこそ、その中で自分で気が付く“土の柔らかさと掘る場所”や“スコップの違い”のこと。

離れてみているだけだと“また同じ遊びしているな”と思うかもしれないけれど、実は毎回新しい発見があったり、工夫が施されていたりするんだよね。

 

きーちゃんの“興味”に触れることができて、よかった~。

 

そして自分の発見を自分の言葉で表出するきーちゃんは、さすがだな。

P1040762 b

P1040761 b

P1040764 b

P1040767 b