「お、なんかこれ、できそうじゃんか。」

麻紐の先に枝をくっつけたのを振り回し、スパイダーマンごっこが始まったと思ったら、
小山の近くに落ちていた、割れた竹を見つけたおーくんがひらめいた。


「これをな、こうしてな!
 できんで!」


おーくんのわくわくにつられて、いっくんも自分が持っていた木を
おーくんが並べた竹につなげる。


何をつくることをひらめいたのかわからないから、
2人が共通の完成形を思い描いているかも、謎。

それなのに、どちらも楽しそうに材料を運んでいる。


「あ、これも貸して!」

おーくんが、いっくんが持ってきたもう1本の木を取ると、すかさずいっくんは、

「これは、僕が使っていたんだよ!」


すると、
お:「そっか、じゃ、これもあげるわ。3刀流にも、できんねんで。」

い:「1本しか、いらないよー。」

お:「じゃ、この2本は僕のな。」


前にいっくんが置いた1本と、別に見つけた1本の木を両手に持ち、
小山に横に並べた竹に、足を置く。


お:「しゅ~!!」

なんと!
その格好は、土の小山を滑り降りる、ストックを持ったスキーヤー!


昨日とおとといはとっても寒くて雪が降ったから、思いついたのかな。
昔の雪国の子どもたちも、こうやって竹スキーを発明したのかな。


「スケボーにもなりそうやな」
と、この後は、スケボーみたいな、スノーボードみたいな遊びにも広がっていきました。


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