「ぜんぜん切れない!」

竹を切りたいのに、ぐらぐら動いちゃってなかなか切れないもっくん。


「ちょっと力強くするんだよ。」

隣にいたよっくんが、アドバイスしながら、一緒に竹をもってくれる。


よ:「わ、手が切れそうだから、同じところを切ってよ!」

ノコギリが竹の上を滑るから、同じところを切れずに、
よっくんがもっている場所の近くにノコギリが・・・。


も:「できない!切れない!」

よ:「じゃ、やったろか?」

よ:「ほら、ここを切るって決めたら、(切る場所は)動かなければいいんだ。
   切るところから、少し遠くを自分で持つんだよ。
   ちょっと!ちゃんと持ってよ!」


切るのを交代してもらえることがわかったら、竹を持ちながらも、
他の子の遊びにも目がいっちゃう、もっくん。

よ:「ほら、この緑の粉が、竹の粉なんだよ。
   (竹が茶色いと)金の粉の時も、あるけどな。」

やっぱり年上の子は、力の入れ具合が分かっているので、すぐ切れ込みがはいる。

よ:「ほら、切れてきたよ。
   もう折れるかもしれないから、ここでやめておこう。
   もっくんは、ノコギリをグリーンボックス(道具箱)にしまってくれる?」

よっくんのノコギリさばきを見ていたもっくんは、
自分にも仕事がまわってきてうれしそう。

まだ折れるまでには切れていなかったので、何度かやり直す。
そして、竹は最後まで切ることにしたみたい。

しばらくすると、「切れた~!」の雄叫びが聞こえる。


も:「こっちも、両方いる!」

切れた短い竹と、残った少し長い竹、
よっくんが切ってくれた大事な竹だから、もっくんは両方を手に持ち、うれしそう。

やりきったよっくんも、もちろん頼ってもらえたことが誇らしい。


いつか、もっくんも、自分より小さい子に、
「やったろか?」って言う日がくるんだろうなぁ。

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