「バニラ味で、トッピング、チョコチップとかでお願いしまーす!」
朝一番のお客さんから予約注文を受けたアイス屋さん。
「はーい!わかりました。いってらっしゃーい!!」と、お渡し時間はなんと15時頃。
お客さまを見送ると、さっそく作り始める。
「あ、いいアイスの材料がここにありますよー」
(昨日作っていたプールの水たまりが、まだ薄っすらと残っていて、トロトロがすでに出来ていた!)
「よし、これを使って作ろう!!」
「えーっと、チョコのトッピングって言っていたよね。」
「(さっきのお客さんは)チョコが大好きだから、いっぱい入れてあげよう!」
「きっと大喜びだよね~」
受け取ったお客さんの喜ぶ姿を想像しながら、チョコのトッピング大盛りのアイスが出来上がる。
「溶けちゃいけないから、冷蔵庫に入れておこう!」
よしっと頷き、別のお客さんのアイスへ。
グルグルかき混ぜ、確認してはかき混ぜる。
静寂の中、想いを込めて作っていたその時、
“ブーーーッ”
・・・・・・・・・。
「えっ・・・?」
「・・・えっ。」
「えーっ?」
「えーっ!」
「あはははは」
「えへへへへっ」
笑いが止まらない。
「はぁ、面白いね。」
「アイス、冷たすぎるとお腹冷えちゃうね。」
「お腹が痛くても食べられるアイスも作ろっか」
クッキー生地とアイスとを交互に層にして、
「これで、お腹いたい人も食べられるね!」
「お腹痛くない人は冷たいアイスの所食べたらいいよね。」
やさしさのアイスがこうして出来上がる。
「あ!急にアイス食べるとお腹が冷たくなって“お腹いたーい”ってなるね」
「お汁とかご販を先に食べて、あったかくしてから、アイス食べてもらおう!」
「じゃあ、ハンバーグときのこのお汁と、お団子と、パンケーキも用意しとこう!」
お腹の調子を一番に気にかけてくれる森のアイス屋さん、おすすめですよ。
今日も豊かな時間をありがとう。



