「できない~。すべっちゃう~。」

ただでさえ、とっても滑る急斜面。
雨上がりなら、さらに滑る。


「そこと、そこをつかめば大丈夫だよ。」

先に登り切ったよっくんが、上から、掴んだらいい蔓や根っこを教えてくれる。

でも、よっくんともっくんでは、腕の長さも、足の長さも違うから、
なかなか教えてもらったルートではいけない。


「もうだめだ~。あ~、はまっちゃったよ~。」

ぐっと蔓や根っこをつかんで、体を持ちあげたいのに、
足が滑ったり、根っこと土の間に、足がはまっちゃったり・・・。


「わかった~、今行くぞ~」

け~くんが戻って来てくれて、
「これに掴まれ~。」と、お助け棒(枝)を差し出してくれる。


でも、やっぱり届かない。

だんだん腕も疲れてきちゃって、お腹がぺたりと斜面についてしまう。


「わかった、じゃ、おたすけ手だ!」

よっくんが、横の木にしっかりしがみつき、もう一方の手を差し出す。


「そのよっくんを、私がおたすけする!」

と、さ~ちゃんが、”おおきなかぶ”みたいに、
おたすけ手を差し出すよっくんの体を引っ張る。


みんなの応援に、もう一度力をいれなおしたもっくんは、なんとかおたすけ手に届いた!
ぐっと手を引っ張ってもらい、急斜面を登り切った。


「僕たちが、おたすけ手したからやな。」

登れたもっくんより、おたすけ隊の方が、なんともほこらしげないい顔してました。

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