「マッチ、やる?」

まんまるっ子の鼻水を拭いたティッシュと共に、
最近切った竹の葉っぱを燃やそうと思っていたら、近くにみっちゃんがいたので声をかける。


「え。ちょっと、こわいな~。」

一瞬、ひるむ。

でも、その後に、

「やっぱ、やってみる!」と、マッチを受け取った。


「いつもさ、(年上の)きーくんとかに、やってもらってたからさ。
 こわいな~、できるかな~。」


マッチを手にしたけれど、何度も、何度もマッチ棒は空を切り、シュミレーションが続く。

「こうだよね?」
「(マッチに)火がついたら、ここ(スギの葉っぱ)につけたらいいんだよね?」


シュミレーションが終わったら、いよいよ擦ってみる。
でも、ゆ~っくり、そぉっと。


「もうちょい、シュッと(早く)したらいいんだよね?」


自分でもわかっているけれど、わかっていても、できないこともある。


思い切って擦ったら、火がついて、びっくりして、組んだ枝の中にマッチを放り投げる。


「は~、びっくり~。」

でも、一度できたら、次はもう少しだけ、火をつけるまでの一連の流れ
(シュミレーション→ゆっくり擦る→シュッと擦る)が、早くなる。

失敗して消えたマッチ達は、”お助けマッチ”として、焚き火を囲むレンガの上に置かれていく。


お助けマッチが5本くらいになった時、ついに、杉の葉っぱに火がついた!

「お!今度はいいんじゃない?
 ついた?ついたね?」

「やったー!できた!もう、私、できるわ!」


成功体験より、失敗体験が大事だと思っているけれど、
失敗の先の成功の瞬間を一緒に味わえたら、やっぱりうれしい。

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