「割れないように、大事にしよう!」

「ネコって、かわいいよな~。」

海の中という設定なので、ほっぺを膨らまして、たぶん息を止めて(!?)
泳ぎながら材料(竹、笹、枝などなど)を運んで、場所をつくったら、
ネコの卵(!!)を育てることになったらしい。


「ほら見て~、こんなにタマゴがあるんだよ。」

そう言って差し出されたあっくんの手には、何もない。
でも、みんなには、ネコの卵が見えている。


「あ!産まれた!」と、あっくんの手の平が、もぞもぞ動く。

「はい、ミルクだよ。」と、やっくんが短く切った竹の筒を、
あっくんの手の上のネコの赤ちゃんにあげている。


「わ~、だんだん大きくなってきたよ。」
あっくんの両手の平の距離がひらく。


しばらく遊んだ後、「大変!逃げ出しちゃった~。」の声には、

「大変だ!あ、でもあっちにいるよ!」と、けーくんが指を差す。

「よし!つかまえたよ。」と、指さし先の空間から、ネコをそっと抱き上げる。


「わー、こんなに大きくなっちゃったのをつかまえたよ。」
ゆっくんは、両手をいっぱいに広げて、家に戻ってくる。


身振り手振りだけで、こんなに楽しい世界が広がるって、
なんと豊かな感受性なのかと、感心しちゃうな~。

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