「ダメ!」

「やだ!」

1枚の板の両側をそれぞれ持って、まーくんとはっちゃんが取り合いをしていた。


手が出るかもしれないと思ったので、少し近づこうとすると、
さっとゆっくんが2人の元へ歩み寄った。

「まーくんは、この木使いたいの?」
「はっちゃんも、この木を使いたいの?」

力強く頷く2人は、板から手を離そうとはしない。

「順番で使うのはどう?」
「それか、どっちかが使い終わったら、貸してあげるとかは?」


どちらも使えるように、いろんな案を出してみるけれど、不採用。

ゆ:「まーくんは、何に使いたいの?」

ま:「お店!」

ゆ:「はっちゃんは、何に使いたいの?」

は:「あっちで(おままごとに)使いたい!」


どちらかの肩を持つわけでもなく、じっくり氣持ちを聞いていく。


しばらく言い合っていたけれど、

「違うの、探す。」


そう言って、はっちゃんが手を離した。

すると、ゆっくんは、別の板があるところまで、はっちゃんと一緒に行って、
はっちゃんが新しい板を見つけるまでを見届け、その場を離れた。


一部始終を保育者なしでやってのけたゆっくんに、
保育者のゆうかちゃんが「お話するのを助けてくれて、ありがとね」と声をかけると、
そんな大したことじゃないとでも言うように、軽く頷いて、自分の遊びたい方へ走っていった。


たくさん話をする機会をつくってきたら、話をする場をつくれるようになっていた。
この頼もしい背中を、小さなまんまるっ子達が追いかけていく。

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