「11,12、13・・・」

きーくんが、丸太の上の土のクッキーを1つずつ数えている。

クッキーは、クッキー屋さんが、泥と水でトロトロをつくって、
それをフライパンに落として、焚き火で焼いたあとに、
竹の粉or茶色い土をトッピングしたもの。

お弁当を食べる時間も惜しんで焼いたクッキーだったけれど、
もうすぐピカピカタイム(片付け時間)かも!と、なったら、
持って帰りたい子が複数いて、何個ずつ持って帰れるかを調べるために数えてたみたい。

「26と18で・・・う~ん、いくつや?」


どんな風に数えたのか、両手の指では足りない大きい数に、
きーくんとゆっくんが苦戦する。


しばらくすると、きーくんは他の遊びに行き、ゆっくんが1人頭をひねる。


「こっちから、1,2,3,4,5って、椅子を数えていったら?」

ちょうど、1つの丸太の椅子にだいたい(!)3個ずつクッキーはのっていたので、
ちょっと計算方法を変えたらどうかと、提案してみる。

同じ数がのっている椅子が、5個あれば、5人が同じ数ずつもらえることを理解した
ゆっくんが数えてみると、最初の15個の椅子は3個ずつのっているけれど、
残りは4個のってたり、5個だったり・・・。


「全部、4個にして、こっちに置いて置いたらいいか!」

”あまり”を出すことをひらめいたゆっくんが、がぜん張り切る。


”あまり”が出たところで、とりあえず、
5人分ずつにわけられたクッキーをまとめてみることにしたらしい。


「あれ?これ(このグループ)から取ったっけか?
 あれ?置くのは、こっちか?」と、だいぶ混乱しながらも、
数え終わったクッキーをまとめてみる。


「わ、割れた!
 じゃ、交換しよ。」

割れたクッキーは”あまり”コーナーのクッキーととりかえる。


「わかったぞ!最初に椅子だけ動かせば、クッキーが落ちることはない!」


失敗から学び、自分なりの法則を見つけながらの作業は続く。

すると、なんと、最後の”あまり”は1つだった。

「これは、どうする?」

と、聞いたら、
「はーちゃんがクッキーをつくったから、はーちゃんいあげる」と。


くじけず、あきらめず、がんばった、「森の割り算」



「土のクッキーなんて、やっぱ、いらんわー。」

と、結局持って帰らなかった子もいて、
傍らで(そんな風に言わなくても・・・)と思っちゃったけど
自分が納得するまでやったから、
ゆっくんは氣にせず自分の分を大事そうに袋にいれていた。


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↑ みんなの支度ができ、帰りの会の絵本が始まるのを待つ、まんまるっ子。
 このぎゅっとした感じも、かわいい。