「も~、なんでとるんだよ!使ってたんだよ、僕が!!」

先に使っていたから返して欲しいと主張するすっくんと、使いたいから返す氣などないまーくん。

双方のフライ返しを使いたい氣持ちを確認する。

自分の使いたい氣持ちは主張するけれど、
目の前の相手が使いたい氣持ちの入る隙間は、ないみたい・・・。


「返して!」
「やだ!」  の平行線が続く。

「すっくんは、何にフライ返しを使いたいの?」と質問を変えてみると、

「これ、切りたいんだよ。」

と、作った土のケーキを指さす。

「まーくんは、何に使いたいの?」と聞くと、

答える前に、既に土のピザを大きいお皿から小さいお皿に取り分けている。


すると、傍らで同じく土でお料理をしていたあ~くんが、

「わかった!いいこと、考えた!!これでも切れるで!」と、
すっくんに竹の枝を渡す。

「おぉ、こういう風に使うんやな。ありがと!!」

すっくんの顔が、ぱっと明るくなる。


場の空氣がふわっと軽くなったと思ったら、

「はい。」


ピザをとりわけ終わり、フライ返しを使い終わったまーくんが、すっくんに差し出す。


「おぉ、貸してくれるんか、ありがと!!」

頑なだと思っていたけれど、すっくんのフライ返しを使いたい氣持ちもわかっていたんだ。


そして、
「次、あ~くんに貸してくれる?」と、あ~くんがすっくんに聞くと、

さらっと、

「いいよ!」

「ありがと!!」


にっこり笑ったあ~くんは、
「なんか、みんな使えてるやん。貸してくれてるやん。」と。


小さなきっかけで、みんなが楽しくなる流れになる。


大人達が学ぶことが、ここにある。
まんまるっ子を含むすべての子ども達が、戦争に行くことがありませんように。
恐怖ではなく、わくわくのうちに、全ての選択をしていけますように。

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