「もう! やめてって言ってるのに~!」

”やめて”と言ってもやめてくれないと、半べそになるこっちゃん。

ハンモックのつるしてある木に寄りかかっていたいのに、
こーくんがハンモックを揺らすから、それが不快だと訴えている。


「こっちゃんは、ハンモックをバタバタされるのがいやなんだね?」

と、確認すると、頷く。


「バタバタさせるこーくんに、なんでバタバタさせるか、聞いてみようか。」


「みんなが、”鬼”っていうのが、いややねん。」と、こーくんの答え。

このやりとりの前には、確かに追いかけっこを楽しんでいたように思えたけれど、
その”鬼”が、こっくんの中では追いかけっこの”鬼”と、怖い”鬼”が混じっていたのかもしれない。


「こーくんは、鬼って言われるのがいやで、やめてほしくて、バタバタしてるんだね?」


お互いの言葉を、少しずつ補いながら、お互いの氣持ちを確認していく。


ここで、”じゃ、鬼って言うのをやめるから、バタバタもやめてって言ったら?”と
提案するのは簡単だけど、もう少し、お互いから言葉が出るのを待ちたかった。


「バタバタをやめちゃったら、また”鬼”って言われちゃうかもしれないもんね。」

こーくんの氣持ちになってみる。


「やめてって言ってるのに、やめてくれないのはイヤだよね。」

こっちゃんの氣持ちになってみる。


しばらく、互いの氣持ちを確認するやりとりをしてみたけれど、
こっちゃんは頷くばかりで、言葉は出なくなってしまった。


無言の時間を大事にできないのは、私の悪い癖。
でも、言葉にならなくても、たくさんたくさん心は動いている。
なので、今回はたっぷり時間をとってみたつもり。


しばらくして、
「お話をするのは、今じゃない感じ?」と聞いてみる。


頷くこっちゃんと、否定しないこーくん。

互いが納得しているなら、無理に結論(と思われるもの)を導きださなくてもいいかと思った。


「じゃ、またお話したくなったら、しよっか。」と言って、立ち上がる。


何が正解かは、わからない。
でも一緒の時間にいたことを、大事にしようと思う。

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↑ 今日は、毛糸と竹をつかった、クリスマス飾りづくりも盛り上がりました~。
 毛糸を寄付してくれたまんまるファミリー、ありがとう!