「わはっ」

両手に、土の入ったお椀とスプーンを持ちながら、動かなくなったすっくん。

そのまなざしの先には、お相撲ごっこをする、少し大きなまんまるっ子たち。

お相撲ごっこに、実際に入ってはいないけれど、大きな展開がある度に、
すっくんの顔が、ぱぁっと明るくなる。


「あのお相撲、すごいね。」

「き~くん、強いね。」


お相撲ごっこに背を向けて、土で人形やケーキをつくっていたはずの、
あ~ちゃんやらっちゃんも、歓声があがる度に、試合状況(?)を確認しては、楽しそうに話す。



実際のお相撲ごっこは、楽しすぎてみんなで決めたはずのルールを、
守れなくなっちゃった子がいたりと、もめていた場面もあった。

その度に、線をもう一度引き直したり、力の弱い子も楽しめるルールに改定されていったらしい。

ほぼ午前中まるまる盛り上がり、暑くなって上着を脱ぐ子もちらほら。



お相撲ごっこの楽しそうな雰囲気をBGMに、土のおままごとも、楽しく展開する。


自分の力に、少し自信が持てるようになったら、
すっくんも、お相撲ごっこに入っていくのかもしれない。


一見、同じ遊びをしてるように見えないけれど、同じ空間にいるって、こういうこと。

みんな一緒に、大きくなぁれ。


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