「どうやるか、教えたろっか?」

何度挑戦しても、別のルートを行こうとしても、どうにも斜面が登れずにくやしがるやっくん。
傍らにいた、ひっちゃんが、登り方を教えてくれることになった。

「ここまでくればな、簡単やねんで。」

2/3くらいの場所まで、まずは、するするっと登る。
そこまでは、やっくんもさっき到達していたのだ。


「ここを持ってな。
次は、ここに足をやんねん。
そんで、ここはまたいで、ここを持つねん。」

斜面に”人間ターザン”と言う名の、太い竹が一本横たわっているので、
その竹を持ちながら、竹の両側でうまい具合に足をかけ、手掛かりを教えてくれる。


「でな、最後は、ちょっと狭いけど、ここをくぐったら、オッケーやで。」

さっそくやっくんもやってみるけれど、なんせひっちゃんと手足の長さが違うから、
ひっちゃんはらくらく届く手がかりに、届かない・・・。

「わ~、ダメだ、すべっちゃうよ~。」


「もう一回、やったろか?」

いつのまにか、別ルートでびっくりするくらいのスピードで戻ってきたひっちゃん。

なんとか、自分の力で登りたい、やっくん。


すると、傍らで一部始終を見ていたあっくんは、
「やっくんもな、ひっちゃんみたいにならな、無理なんちゃうか。」

年長児への憧れと、今の自分たちの力がどれくらいかを、
日々味わう、というか思い知らされる、森の中。


結局、2人が別の遊びに行ってからも、何度も挑戦し続けたやっくんは、
自力で登りきりました★
その集中力に、拍手!

DSCN4673

DSCN4679

DSCN4677

DSCN4685