「もう、通っていい?」

「まだ、工事中だよ。」


フィールドの脇のくぼみに、2本だけ渡して橋にしてあった竹。


ゆ~くんが思いついて、手すりをつけることにした。

「小さい子も使うから、こっちの手すりは低くするんだ。」


手すりを支える杭の役をする竹を埋めようと考えて、シャベルで掘ってみたけれど、
竹の根っこが至るところにある、硬い土・・・。
大きなシャベルでは掘りづらく、小さなシャベルでは、ホントに少しずつしか掘れない。


「カメの家みたいにしたら?」のアイディアに、ゆ~くんの顔が輝く。
この前つくった、大きなカメ用に地面に竹の半割をいくつも埋めてつくった、
四角い柵のようなお家の応用。
40センチくらいの半割の下の部分を埋め、それに割っていない竹をくくりつけることにした。


他の子達は、日陰を選んで遊んでいるけれど、
橋をつくると決めた場所は、バッチリ炎天下・・・。
「ちょっとお水休憩する?」と汗だくのゆ~くんに声をかける。

「あの影が、あそこぐらいになると片付けの時間になっちゃうから、
それまでに仕上げなきゃいけないんだ。」

なんと、ゆ~くんは、木の影の場所で、時間を把握していた!


「ここ(杭の部分)が終わったら、あじめちゃんはここちゃん(他の保育者)と代わってもいいよ。」

自分でやると決めたから、そしてみんなに喜んで欲しいから、
お水休憩、汗だくのシャツの着替えタイム、お弁当タイムを挟みながら、ゆ~くんの作業は続く。


途中、様子を見に来た友達ができかけの橋を渡ろうとするから、「工事中」の看板をつくったり、
使う材料を他の遊びに持って行かれそうになって怒ったり、なんとも忙しく動き回る。

自分のアイディアが形になるわくわくが、あっぱれな集中力をつれてくる。

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