「ここに、ケーキにいい土、出てきたよ!」

いっちゃんが、見つけた枝で地面を掘りながら、まーくんに教えてくれる。


いっちゃんの手元をのぞき込んだまーくんは、いっちゃんの手にあった枝を、
迷いなく(!)取ろうとする。

力で来たら、やっぱりいっちゃんだって力をこめて取られまいとする。


「貸してって、口で言ったみたらいいんじゃない?」と、言ってみると、


ま:「貸~し~て」
い:「使ってるから、いや」

そりゃ、そうだよね。いっちゃんが使っている真っ最中。

「か~し~て」「い~い~よ」とか、
「い~れ~て」「い~い~よ」とか、
「ごめんね」「いいよ」とか、なんか自動的に見える(本当の氣持ちのことだってあるだろうけれど)
やりとりは、氣持ち悪いなと思っちゃうから、いっちゃんの対応はもっともだと思う。


ま:「どうやったら、貸してくれるの?」

い:「いっちゃんが使ってなかったらだよ。」

ま:「いつだったら、使わないの?」

い:「今は、使ってる。」


傍らでやりとりを聞いていた、ゆっくんが、

「あとでなら、貸してくれるんちゃうか?」と、助け舟をだす。


ま:「あとでって、いつ?あとでなら、貸してくれるの?」

い:「あとでなら、いいよ。」


結局、まーくんもいい感じの枝を見つけて、2人で土を掘っていたけれど、
結果がどっちに転んでもいい(本人同士はそうは思ってないかもしれないけれど・・・)
こんなやりとりを、心をたくさん揺らしながら、体験していって欲しいなと思う。

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