「うわ~ん!!!」

お母さんが帰ってしまって、とってもとっても悲しくて、さびしい氣持ちが、
大地に転がって、両手足をバタバタしながら、涙とともにあふれ出す。

空をつかみ、大地を踏み鳴らし、全身で今の氣持ちを表現する。


「寂しいよね~。一緒にいたかったんだよね。
でも、お母さん、絶対迎えに来るって言ってたよ。
迎えに来る時は、お兄ちゃんも一緒だって。」

と、言ってみたところで、状況は変わらない。
お母さんが迎えに来る未来のことではなく、一緒にいられない今が寂しいのだ。


しばらくしゃくりあげた後、大地に突っ伏したまま、寝息を立てる。


涙が、静かに大地に染み込んでいく。


カナヘビが、そぉっと通り過ぎていく音が大きく聞こえるくらい、静かな時間。
傍らで、日向ぼっこしながら、レイを編んでみたりしてみる。


しばらくすると、薄目を開けて、体勢は変えずに、様子を伺う。
あじめの姿を確認すると、また泣き始めた。


日陰でじっとうつ伏せは寒いかなと思って、日向に動かそうとすると、
「やだ、つめたいほうがいいの!」

その後も、少し泣いては少し眠り・・・を繰り返す。
目をつぶってはいたけれど、おばあちゃんの心配してくださった声も、
友達が様子を見に来た氣配も、きっと全身で感じている。


何より、余計なことを言わずに包んでくれる、大地のやさしさを感じていたと思う。

じっくり向き合う時間を、ありがとう。

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