「いくよ!おりゃっ」

一応(!)決めた線から、森の方へ向かって帽子を投げる。

「やった!めっちゃ飛んだよ!」

りっくんが喜んだのもつかの間、

「ダメだよ!めっちゃはみ出してる!」

スタートラインから、ぐぐっとはみ出していたことが、判明してしまう・・・。


「交代で、ジャッチしよう!」と、審判ごっこ(?)も盛り上がる。


「氣合いだな。」

投げる前に、こぶしを握り締めて、「うお~!!」と叫ぶ、あっくん。

でも、今度は力が入り過ぎて、ほとんど地面に投げつける格好になってしまって、
全然飛距離は伸びなくて、大笑い。


「うわ、めっちゃ飛んだ~」

そっくんの帽子は、飛び過ぎて、斜面の下へ・・・。


のぞき込んだみんなは、

「今度は、こっちに投げよう!」


投げては斜面を駆け下りて拾い・・・を繰り返していたら、ちょっとめんどくさくなって、

「ひっくんにとってきてもらおうぜ。」と、ちょっといじわるな感じで言ったのに、

氣づいたら、ひっくんはすでにみんなの帽子を取るために斜面を降り始めていた。
帰りは、みんなの帽子を重ねてかぶり、おどけた顔で笑わせる。


そしたら、今度は、”誰が投げた帽子に一番早くたどり着くか競争”が始まる。


帽子ひとつで、ここまで遊びが展開し、途中参加も途中抜けもありで、
明確なルールがあったりなかったりなのに、みんなが楽しい。
これって、けっこうすごいことなんじゃないかと思う。

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