「イノシシの匂いがするぞ、こっちだ、行くぞ!」

お手製の竹の剣を手に、先頭を行く、あっくん。

「俺は、鼻がいいからな、まかせとけ。」という、あっくんに、

「俺は、鼻水がつまっているからな。
ぜんぜんよくないぞ、たのんだぞ。」と、こ~くんが続く。


雨に濡れた草に滑りそうになりながら、亀の穴だという穴を掘ったり、
杉の葉を拾ったり・・・すると、

あ:「やばいぞ、ウシヘビの匂いがするぞ!」

こ:「ウシヘビって、何?」

あ:「ウシみたいな声で鳴く、でっかいヘビだ。
   太さ(重さ?)は、1トン、長さはあの木の上くらいまでの大きさだ!」


こりゃやばいと、すたこら逃げ出すあっくんを追いかけて、後に続いていると、

「俺についてくれば、守ってやるからな、大丈夫だからな。」と、
キメ顔のあっくんが振り返る。


またまた”頼んだぞ”と言いたかったのに、

「でも、ちょっと疲れてきたな。休もか。」なんて言うから、
こ~くんとズッコケちゃったのでした・・・。


森の中で、第六感まで研ぎ澄ます、こんな冒険が大好きだ。

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_kakou