「い~な~、それ、僕もやりたい」

ロープを襷とベルトのようにつけて遊ぶ仲間を見て、ふっくんがロープを探す。

「ロープ貸してくれない?」

他の遊びに使っていた、ひっちゃんとひ~ちゃんに聞いてみるけど、
首を振る2人。


でも、
「あそこに、赤いロープが落ちているよ。」
と、ひ~ちゃんが指を差して教えてくれた。


と、ひ~ちゃんが、言い終わるか終わらないかのタイミングで、
ロープにダッシュで駆け寄る、き~くんとふっくん。


タッチの差でき~くんが先に掴んだけれど、もう一方の端をふっくんがつかむ。


当然、引っ張り合いになる。


どちらも力が強いので、勝負にならない。


だから、相手の胸をドンと押す、パンチが出る、キックが繰り出される。

何発か体に命中するから、そりゃやり返さずにはいられない。


いつでも止められるようにと近寄ったとたん、き~くんがこっちをちらりと見る。

でも、相手の攻撃がやむわけではないので、掴んだ手の力を緩めるわけはない。


さらにヒートアップしそうになったところで、
「ちょっと、手じゃなくて、口で話したい。」と介入すると、ふっくんが泣き出した。


「最初にひ~ちゃんが、僕に(ロープの場所を)教えてくれたのに、
き~くんが横取りしたから、いやだったんだ」
泣きながら、自分の氣持ちをなんとか説明する、ふっくん。


「僕が先に見つけたんだ。なのに、ふっくんも取ったからいやだったんだ」
と、き~くん。


お互いの氣持ちを交通整理し、お互いに相手のいやだったことを確認する。


「こんな風に、口で言えなかったから、手や足で話をしたんだよね?
でも、2人の力が強いのは知っているから、
このままだとどちらかが怪我をするなと思って止めたんだ。
口でお話できないかな。どうしたらいいかな。」
と、こちらの氣持ちも話す。


無言のまま、にらみ合う2人。


すると、事の一部始終を傍らで見ていたひっちゃんが、
「じゃあ、私のロープ、貸してあげよっか?」
と、申し出た。


「でも、1本じゃ(自分のやりたかった使い方が)できない。」と言うので、
「2本使っている子達のロープより、どちらも長いから大丈夫だと思うよ。
 どんな風に結んでいるか、教えてもらって来たら?」と提案する。


「それなら、僕はひっちゃんの方を使うから、き~くんがこっち使っていいよ。」


「わかった。ありがと。」


2人は一緒にロープを片手に、結び方を教えてもらいに駆け出した。

ひっちゃんは、何事もなかったように、遊びに戻っていった。


言葉にならない思いがぶつかることもあれば、言葉が解決してくれることもある。
そんな、森でのひととき。

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↑ 今日は、竹用ノコギリの刃を新しい刃と交換したので、切れ味が楽しくって、
いつも以上に竹を切りまくっていました~。