「あ~くんがね、困っちゃってる。」

かっちゃんが、心配そうに言いに来る。

「行きたいと、行きたくないで、どっちか困っちゃってるんだよ。」


フユイチゴのたくさんある、少し離れた遊び場へ行きたい子が、
みんなを誘っている時のこと。

「そうか、困っちゃっているなら、話を聞いてあげたらいいかな~。」

と、提案すると、

「ちょっと、見てくるね。」


行きたい子が、畳みかけるように誘うと、ますます縮こまるあ~くん。

「お話を、聴いてあげたらいいんじゃない?」
との、かっちゃんの言葉に、問い詰めるのをやめて、話を聞いてみることになった。


ゆっくり聞いてみると、
「(上の森にしかない)ターザンがやりたいんだよ。
 下には、(集めた)落ち葉の場所もないし!」


「じゃあ、今、めっちゃターザンやればいいじゃんか!
そんで、下に行けばいいじゃん。」

「下にも、葉っぱは、いっぱいあるよ!」

「お弁当の時に戻ってきて、ターザンやればいいじゃんか~。」

「ロープを持っていって、ターザンをつくればいいじゃんか。」

「下には、フユイチゴ、めっちゃあるよ~。」

「ぐるぐる(さっきあ~くんが楽しそうにやってた遊び)も、できるよ、下でも!」

なだめたり、提案したり、いかに次の場所が魅力的かもプレゼンする。


しばらくすると、
「わかった、じゃあ、下行く。」
と、涙をふいて、立ち上がった。


自分の要求だけを通そうとするのではなく、相手の氣持ちにも耳を傾ける。

どっちに転んでも、命に関わらない(!)ことで、
たくさんたくさん話し合いの練習をしてほしいと思う。

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