「う~ん、ないなぁ」

浮かない顔で、森を歩きまわるは~ちゃんに、

「何を探しているの」と聞いてみる。


「今ね、高校に行ってるんだけれど、鉛筆は、拾うことになってるの。」

どうやら、高校で使う鉛筆にちょうどいい枝を探しているみたい。


「あ、これを、太い鉛筆ってことにしようかな。
次はノートだわ。
ノートは、こうやって、穴にさしていこうっと。」

火吹き竹の穴に、つぎつぎとカクレミノのカラフルな落ち葉を挿していく。


「この学校はね、屋根は葉っぱでできていて、
絨毯は、こんなカサカサの葉っぱ(落ち葉)でできていて、
壁は・・・
う~ん、壁はないから、風がびゅ~んって吹いて、扇風機の代わりをしてくれるの。」


想像するだけで、心地よさそうな空間。
でも、よく考えたら、今いるこの森、まさにその空間!
は~ちゃんの理想の楽校、ここにあるね。


その後、太い鉛筆を使って、何やら地面に絵を描いたりとひとしきり遊んだ後、
「今度は、穴を掘って、この鉛筆を立てるのよ。
ノートは自分で持って帰るけれど、鉛筆は次に来る人も使えるように置いてくの。」

そうだよね、共有できるものは、みんなでぐるぐる回していったらいいね。

なんだか素敵な未来予想図を、たくさん教えてもらったひとときでした。


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