「ヘビの抜け殻、焼いてみよう!」


ナイスな思いつきに、は~くんの目が輝きます。

さっき見つけた蛇の抜け殻を、
早速ロケットストーブの上にかけたフライパンに乗せました。


「いい出汁がでそうだよ、水もいれてみようよ」

ま~ちゃんの提案に、フライパンには水が入り、煮込まれていきます。



「ドングリが野菜ってことにしよ!採りに行こう!」

と、れ~ちゃんが森に行こうとすると



「ヘビだ!」

草の間を、ゆっくりと動くへピ。


みんな、息を殺して、行先を見つめます。



「あの死んだヘビを見に来たのかな」

「死んだんじゃないよ、抜け殻だよ。洋服だよ。」


しばらくじっと観察していたけれど、どこに行ったかわからなくなってしまいました。


「ヘビの足音がしたら、いるってことだよね」

「ヘビの足音って、どんなの?」


「ニョロ?」


「葉っぱが動く音だよ!」


「あ”っ、いた!」


たくさんの命と共に生きている事を実感すること、
いつもの葉っぱの音と、ヘビが動いた時の葉っぱの音を聞き分けられる耳・・・。

人間が生き物として生きていく上で、生き延びる上で、
大切なことがつまっていたひとときでした。

PA180183

PA180184