2023年12月

★生穂base★ 2023.12.28(木) おおそうじ

き:「今日は、大掃除をしましょう。」

細長い竹を持って、落ち葉を一箇所に集めるきーちゃん。

 

せっせかせっせか落ち葉の山を作っていると、にやにやと笑みを隠さないはっくんが近づいてきて、「ぴゅーん、どーーーん!」と葉っぱの山を崩していく。

 

ちらっと横目ではっくんを見て、

き;「もう、仕方がないわね~」ともう一度やり直す。

 

それでも山が高くなってくると、またまた山を崩しにやってくるはっくん。

 

き:「いいわよ、あっちの掃除もあるから。ここで遊んでて。」

あちこちに落ちている葉っぱを集める大掃除だから、掃除をする場所はたくさん。

 

場所を変えて、再び手際よく掃き掃除。

き:「だいぶ、きれいになってきたわね」

とひと息ついていると、またまた現れた、はっくん。

 

は:「ぴゅーん、バサバサ!!」

そして、なんとも豪快に山を蹴散らす。

 

なぜだか後をついてくるはっくんに、

き:「掃除は、大変ね~」

  「いいわ、まだ遊びたかったのね。掃除は休憩にするわ。」

と言うと、魚釣りの準備へ。

 

 

いっぱい遊んで眠くなってきたのか、落ち葉のベッドの上で寝転がるはっくんに、

き:「いそちゃん。足まで布団(葉っぱ)をかけてあげてね。」

と、釣りをしながら優しく見守るお母さんきーちゃん。

 

 

久しぶりにまんまるで一緒に過ごすこともあって、一緒に遊びたい氣持ちが溢れてた。

そして、さらっと氣持ちを受け止めてくれる。

ずっと一緒に日々を過ごしてきた2人の関係性って、おもしろいな~。

 

年末の大掃除で、掃除したそばから・・・ってなっても、遊びたい氣持ちを受け止めれるかな~。

 

 

なんだか、たくましいな。


今日は年内最後のお味噌汁の日。
みんなで具材を折って(!)、切って。
焚火に使う葉っぱや竹、木も準備。

彩りもきれいで、おいしかったね!

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231228  ノコギリナタナイフ野郎

「俺らさ~、めっちゃ作りまくってるよな。」

焚き火の傍らで、2センチ幅くらいにナタで割った竹の先を、ナイフで尖らせながら、
しみじみと(!)語る、やっくん。

「だってさ、マンモス(約3年前までまんまるのフィールドだった場所)の頃からだもんな。」

「き~くん(卒園児)がいた頃からだもんな、結構(長い)よな。」

と、ナイフを使う手は止めずに、あっくんも答える。


そういえば、ナイフの扱いが上手だった、き~くんに憧れて、
見よう見まねで、危なっかしい手つきでナイフを手にしていた時期だってあったのだ。


それが、いつの間にか、
「長いのでも、短いのでも、好きなやつ持ってきたら、削ってやるよ。」

と、上手く削れなくて半べその年少児に、言ってあげられるようになっていた。


「俺らさ、ノコギリナタナイフ野郎だな。」

そういって、あっくんが大笑いする。


おしゃべりながらも、集中して削った竹は、みるみるうちにシャープになっていく。


まんまるは、卒園までに、火と刃物を使えるようになってほしいと思っている。
だって、それができることが”人間”だと思うから。
イメージを具現化して、自分で自分の毎日を楽しくする力になると思うから。

今年も、たくさん心と体を揺らし、育ちあう日々をありがとう。
2024年も、遊び尽くすぞ~。
よいお年を!

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↑ フィールドにたわわに実ったレモンを、1つずつお土産にいただきました。
 森の恵みに感謝して、来年もたくさん遊びます!ありがとうございました。



231227  赤ちゃんと姉ちゃん&兄ちゃん

「いくよ?
 シートベルトはした?」

ヤマモモの木が見守る坂は、登るのが大変だけれど、滑るのはとっても楽しい!


スタート地点には、にっちゃんを抱きかかえるようにスタンバイした、ひっちゃん。

2人でちょっと滑ったと思ったら、中間地点のいっちゃんが手を広げて、にっちゃんを抱きとめる。

そして、ゆっくり後半半分の坂へと、滑らせていっている。


「小さい子でも、怖くなくできますよ、大丈夫です!」との宣伝文句だけれど、
たしか、にっちゃんは1人で全部滑っている姿を、以前、見たことがある。

”怖がりで、手伝いが必要な小さな子”というポジションに、
甘んじているようにすら見えてしまうけれど、特に文句を言う様子もない。

少ししか滑ってないのに途中でブレーキがかかって、
スリル=楽しさは半減なのではないのかなぁ。


「登る時は、あちらから。
 ま~くんが手を貸して、一緒に登ってくれますので、安心ですよ。」

登る時にも、手厚いサポート・・・。


「はい、滑る前には、お名前を教えてくださいね。」

との指示に、一列に並んだお客さん達は、次々にフルネームを答えてから、
年上の子達と2人組や、ペアになるよう指示された2人組で、出発する。

そして、相変わらず、万全なサポート体制な斜面滑り遊びは続く。


赤ちゃん扱いをされると、自分では何もできない存在に、
サポート役になると決めた子達は、献身的なサポートをする頼もしい存在になっている。


どんな風に扱われるか、どんなポジションに自分の身を置くと決めるかで、
こうも振る舞いや佇まいが変わってくるんだなぁ。


改めて、子ども達を一個人として尊重することの大切さを、見た氣がした。


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↑ 今日も、昨日お休みだった子達のために、タイルにお絵描きワークショップをしてくれました。
 昨日とメンバーが違うと、取り組む様子も、全然違うからおもしろい。

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231226  伝わる空氣

「もう!それ、僕が使ってたんだよ~。」

たっくんがアメリカンドックを作るのに使っていた、鍋の中の土。

隣でケーキを作っていたま~くんが、土が足りなくなって使おうと手を伸ばしたら、
たっくんに怒られた。


いつもなら、怒った口調で言われると、言われた内容ではなく、
その口調に反応して、怒り返すことが多いま~くん。

でも、この時は、

「あ~、そうなのか~。
 でもさ、ちょっと(土が)足りないんだよ、ちょっと貸して。」

と、穏やかな口調で返す。


すると、たっくんも、

「ちょっとならいいよ、貸してあげる。」

「ありがと。」


楽しそうな2人のやりとりを見て、向かいにいたみっくんも、

「みっくんも、これ、貸してあげるよ。」
と、自分が使っていた、トングを差し出す。


「わ~、ありがとう。」

自分が欲しかったものだけではなく、他のもの(トング)まで貸してもらうことができた。


トゲトゲした空氣も、みんなで分け合う空氣も、同じように連鎖する。
どっちの連鎖がいいか、決めるのは、自分の作る空氣なんだよな~。


↓ 今日は、ダントータイルさんにご協力いただいて、タイルにお絵描き体験をしました。
 土でできたタイルに、水と石と顔料でできた釉薬でお絵描き!
 それを1000度くらいの釜で焼くとガラスに変化して、色も変化するそうです。
 出来上がりが、楽しみだな~。


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231220  またきてね

「ネコが死んでる・・・」

フィールドで、何度か見かけたことのある、黒いネコがひっそりと息を引き取っていた。


みんなで土を掘って埋めようということになり、どこの場所がいいか、いくつもアイディアが出た。

「(遊んでいて)踏まないところがいいよね。」
「なむなむできるように、わかりやすいところがいいんじゃないかな。」
「ネコは水が嫌いだから、濡れないところがいいと思う!」

最終的には、このフィールドでの保育を開始した時に植えた、
梅の木とブラックベリーの近くにすることにした。

もともとは竹林だったフィールドなので、大きな竹の根っこが出てきたりして、
なかなか掘るのには時間がかかった。


その間、どうしてネコは死んじゃったのか、死んだらどうなるのか、
そこここで、意見を言い合っているまんまるっ子たち。

「寒かったのかな~」
「ネコは幽霊が嫌いだから、昨日、私の夢に出てきた幽霊のせいで死んじゃったのかな。」
「病氣だったのかな」
「もう、おばあちゃんだったのかもしれないね。」


穏やかな顔で、まるで眠っているような、ネコ。


「ネコのお墓って、書いておいた方がいいな。」

積み木を1つネコにあげることにして、マジックで書く。

「ネコはネズミが好きだから、ネズミも描いておこう」


「お花も飾ってある方が、いいよな。」
「お花入れるやつは、竹にするか。」


「お墓の中にも、花びらを入れてあげたいな~」と、
みんなでサザンカの花びらを拾いに行くと、
「この、赤い実も、かわいいんじゃない?」


掘った穴にネコを横たえて、花びらや実も入れて
「また、ネコか人間になって、まんまるに遊びに来てね」と手を合わせ、
静かに土をかけた。


「ネコは、どうなるん?」と、聞くので、

「みんなのウンチと同じように、土になっていくんだよ。
 体はなくなっちゃうから、自由にこの辺を飛び回って、
まんまるの守り神になってくれるんじゃないかな。」
と、伝えた。

「命は、1つ天に還ると、新しい命が1つやってくるって聞いたことあるよ。」
とも、伝えると、

「じゃあ、今日誰かが生まれたかもしれないね。」
「イノシシの赤ちゃんが生まれたかもしれないね。」
「人間に生まれて、まんまるに来たら、
 あ、この場所知ってる!このシャベル見たことある!って言うかもね。」


帰りの会で、もう一度この出来事を振り返ると、
「ネコの体は透明になって、土をすりぬけて、天国に行くんだよ。」と教えてくれた子がいた。

自分のひいおばあちゃんのお葬式の時のことを教えてくれる子もいた。


最後はネコの神様にも、「どうもありがとう」を伝えて、今日のまんまるはおしまい。


ネコちゃん、たくさんのことを考える機会をありがとう。
どんな形でも、生き物でもいいから、また遊びにきてね。

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開催場所
淡路島の豊かな自然の中で、預かり保育をしています。
上河合BASE:淡路市上河合
生穂BASE :淡路市生穂
五色BASE :洲本市五色町

※いずれも私有地のため、見学希望の場合には、必ずお問合せください
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