2023年11月

231130  これで転ばないね

「昨日のやつ、また掘ろ!」


今週は、何人かが竹の根っこ掘りに夢中になっていた。


もともと上河合BASEは、梅林だったのが竹林になっていたところ。

ユンボで根も掘り上げてもらって、今の状態になったので、
所々に採り切れなかった根が顔を出している。

2年半経ったこともあり、顔をのぞかせている頑丈そうな根も、
シャベルで掘れば、幼児の力でも、途中でボキっと折れて、取り除くことができた。


「今度は、これにしよう!」
「また、あったぞ~!」
「大物が掘れた~~!」

いつもはあまり氣にとめていなくても、探すとあるある。


「きゃ~、見て~、浮いてる~。」

土にささったシャベルが、は~ちゃんが乗っても動かず、体が浮いちゃうことも。


土にさしたシャベルに、体重をかけるために飛び乗ることも、けっこうコツがいる。
昨日は、シャベルを持っていてもらわないとできなかったけれど、
何度も挑戦したので、今日のたっくんは、自分一人でできるようになった。


そして、あちこちで根っこを掘って楽しんだと思ったら・・・

「これで、よっくんが転ばないね。」

と、もっくんがにっこり。


そうだった!
この遊びは、よっくんが竹の根っこにつまずいて転んだのが始まりだった!

仲間を思いやる氣持ちが、自分の喜びや楽しい!に変わっていくなんて、素敵だな。

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231129  ロープの戻し方

「あった~、オレンジロープちゃん、あったよ~。」

まんまるにある、1mちょいの登山用ロープは12本。
ぐるっと腰に巻けば仮面ライダーのベルトになり、帽子につければラプンツェル、
もちろん電車や縄跳び、大縄、綱引き、なんでもござれ。

いつもピカピカタイム(片付けタイム)に12本揃っていないと、
みんなでフィールド中を捜索する。


今日も1本行方不明だったのが、竹に結びつけてあるのが見つかって、
めでたし、めでたし・・・のはずが、


オレンジロープのあっちとこっちを握り合って、もっくんとたっくんが対峙していた。

どちらも手を離さないので、相手の手を振りほどこうと、手も出る。


話を聞いてみると、

た:「1人で持って行きたいの~。」

も:「2人で持ってきたい!」


どうしようかと問いかけると、

「たっくんがいない時に、もっくんが持って行ったらいいじゃんか。」

つまり、今回は、自分が持っていきたいと主張する、たっくん。


「もっくんは、2人で持って行きたいんだね。
 で、たっくんは、1人で持って行きたいって氣持ちは、わかる?」と聞いてみるけど、
「わからない!」とまっすぐな(!)返事。


だけど、もっくんのやりたいことは、たっくんの協力がないと実現できないというのが、
また、悩ましい。


しばらくの沈黙のあと、

「じゃあ、これはどう?
 僕が、たっくんの竹に乗るの。」


一瞬、どんなアイディアなのか、理解できなかったけれど、
よく見たら、たっくんは50センチくらいの竹に、魔女の箒のようにまたがっている。
そして、その竹の先に、ロープがくっつけてあったのだ。

つまり、ロープを持つのは、前に乗っているたっくんだけだから、”たっくんが1人でロープを持てる”。
竹に2人で乗れば、もっくんのやりたかった、”一緒にロープを持っていく”が、
実現する、ミラクルなアイディア★


たっくんも、理解したら、「いいよ」と、涙を拭いた。


竹にまたがった2人は、ロープをかけておく場所まで上機嫌で出発進行!

ロープをかけ終わった後は、
「一緒に座ろ!」と、終わりの会の準備のために、リュックサックを取りに行った。


未満児と年少児だって、こんな風に氣持ちを見つめ合って、やりとりができる。



ちなみに、ブログでは、こんないざこざを多く取り上げるので、
保育に入った保護者から、「まんまるって、こんな平和なんだね~」と言われたことがある。

そうなんです、ここでお知らせしているのは、まんまるのドラマのほんのひと握り。
ブログに書ききれない、平和で、調和してて、
大笑いして、集中して、協力し合う、最幸な時間はたっぷりあります★

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231128  自分が楽しい

「も~、やめてよ~!」

船の上で、楽しそうにお家ごっこが盛り上がっていると思ったら、
丸太の椅子を取り合って、めっちゃんとは~ちゃんがにらみ合っていた。


船の端っこの方で、押し合いが始まりそうだったので、話を聞いてみると、
どちらも丸太の椅子を使いたいという。


め:「これは、最初にめっちゃんが使っていたんだよ。」

は:「お姉ちゃん(役)だって、使いたいのよ。」

め:「だめだよ、これは、ワンちゃん(犬役)しか、使えないの!!」


お互いの氣持ちを伝えあうと、どこまでも平行線。


どうしようかと問いかけると、

は~ちゃんが、
「だってさ、船の上で、ワンちゃんが(丸太の椅子で)遊んだら、
横に落っこちちゃったり、船の階段の方に落っこちちゃったりして、
怪我しちゃうかもしれないじゃんか。」と。


自分の使いたい氣持ちの他に、
めっちゃんが使って怪我をして欲しくないという、言葉が出てきた。


すると、めっちゃんが、
「じゃあ、順番に使ったらどう?」と、提案する。

は~ちゃんは、
「それじゃ、私が楽しくないから、いやだ。」


その後も、やりとりが続いた後、結局、船の上では使わずに、
船の下に丸太の椅子を下すことにした。

あんなにもめたのに、その後、丸太の椅子が使われることはなかった・・・。


小さな問題とはいえ、対立していた意見が、
どちらかの意見や妥協案ではなく、まったく別の角度で着地することは、しばしば。

それにしても、
「私が楽しくないから、いやだ。」というまっすぐな本音が、ぐっときたな。


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まんまる見学&わかちあいの会 開催しました

11月23日に、まんまる見学&わかちあいの会を開催しました。

まんまるの概要を説明した後に、午前中の保育の様子を見てもらったのですが、
登園の時には、楽し氣な声が飛び交っていたフィールドが、
とっても静かになった瞬間を感じることができました。

あぁ、読み聞かせの時間に、こんなにぐぐっと集中しているんだなぁと、
参加者の方に説明しながら、うれしくなった瞬間。

午前中の見学の感想を聞いてみると、
「刃物を使っている子ども達に対して、大人がドキドキしていないから、
 子ども達も落ち着いて取り組めている感じがした」
「ナイフをやりたい子が集まってやっているので、手元に集中してできていると感じた」
「子ども達が教え合ったり、子どもと大人の関係性が、
上下関係などではなく、”自然を楽しむ人”というフラットな感じがいいな~と思った」

など、まんまるでは、”卒園までに、火と刃物を使えるようになってほしい”と思っていることを、
素敵な感性で感じ取って、味わってくれていました。


お昼を食べながらのわかちあいの時間は、参加者の”今・ここ”をわかちあう時間にもなり、
「遊びの選択肢を増やすということは、おもちゃを増やすことではなく、
想像力と創造力で楽しくしていくことにつながっていけば楽しいのではないか」と、
資本主義の話、自分達の生き方や暮らしの話にも広がりました。

また、”自分らしくある”ってどういうことなんだろうという話題にもなり、
「誰かの指示で動くのではなく、自分の氣持ち、やりたいことなど、
自分の心の声に従って動いている状態なのではないか」という言葉が導かれました。

そして、まんまるっ子がそんな風に過ごしていると感じてくれたことが、うれしかったです。


午後の見学の時間が終わった後のわかちあいでは、
「時計を氣にせず、好きなことをすきなだけしている様子がとてもよかった」
「寒かったら、おひさまの元へ、暑くなったら木陰へという
 シンプルな体感温度の調整の体験ができて、自然の中にいる心地よさを味わった」
という、声も。


そして、
「こんなに楽しいのに、どうして森のようちえんの認知度が低いのか」と、
まさに、まんまるや、兵庫県自然保育連盟が日頃考えいていることが話題に。

・外遊び、森で遊ぶことへのハードルを下げる
・相手の考えを変えようとするのではなく、私は楽しかったよという風に伝える
・まんまるの活動形態では、行政の補助が出ていない
  →行政や社会が、森での育ちがあるということを認めていない
  →いろんな人に知ってもらう工夫が必要!
  →そのために、いい論文書いて!(参加者の中に、論文執筆中の大学生がいらしたので★)

などなど、いろんな話がでました。


まんまるの実際の活動を見て感じたことのわかちあいから、自分の在り方、
日本の現状をどうとらえているか、社会とどうつきあいながら自分らしくあるかなど、
話題は多岐にわたり、焚き火を囲んでたくさん話ができて、とても楽しい時間でした。

ご参加ありがとうございました。

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231122  すれちがい

「もう~、なんでだよ~!」

立ち止まったもっくんが、後からついてきたみっくんを軽く叩いた。

「なんでじゃないよ~」と、みっくんもやり返した。


「お話したいことがあるなら、手じゃなくて、口で言って欲しい。」と伝えると、


「何も、言ってくれないんだよ!」と、口をとがらせる、もっくん。

何を言って欲しいのか聞くと、
「ごめんって言って欲しいんだ」と。


みっくんに謝ってほしいことが、何かあるらしい。

も:「鬼ごっこじゃ、ないんだよ~。」

み:「僕は、鬼ごっこがしたいんだよ。」


「みっくんは鬼ごっこがしたくて追いかけたけど、
もっくんは鬼ごっこはしたくなかったってこと?」と整理してみると、2人は頷く。


傍らで、様子を見ていたよっくんが、
「なら、鬼ごっこ、しよう!」と、みっくんに声をかけたので、
みっくんが動こうとすると、

「まだ、何も言ってないよ!」と、もっくんが声をあげる。


「ごめんを、言ってないよ」と、もっくんが続ける。


「みっくんは鬼ごっこがしたくて、もっくんは鬼ごっこがしたくなかったんだよね?」
と、もう一度確認すると、頷くもっくん。


「それなら、もっくんは鬼ごっこがしたくないよって言ったらいいんじゃないかな。
 みっくんは、鬼ごっこがしたいって思っていただけで、
 2人のやりたいことが違っただけじゃない?
 
 みっくんは、ごめんって思っているかな。」


そこに、”ごめん”という氣持ちはいらないのではないかと、私の考えを伝えたけれど、
”やりたくないことに巻き込んでごめん”の意味の”ごめん”が欲しかったのかな。


しばらく黙ったもっくんは、「僕はやらない!」と、別の方向へ駆け出していった。


思ってもない”ごめん”は、意味がないと思うのだけれど、なんかスッキリしなかったな。


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開催場所
淡路島の豊かな自然の中で、預かり保育をしています。
上河合BASE:淡路市上河合
生穂BASE :淡路市生穂
五色BASE :洲本市五色町

※いずれも私有地のため、見学希望の場合には、必ずお問合せください
ギャラリー
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