2023年02月

★生穂base★ 2023.2.24(金) 溶けない“ゆき”

 

「あ、“ゆき”や!」

 

焚火の前で、火の加減を見ていたきーちゃんがぽそり。

 

雨が雪にかわったのかと思い、空を見上げるも、目に入るのは・・・、雨。

 

きーちゃんの目線が焚火から外れないから、同じように目線を焚火へと動かす。

じーっと、じーっと見ていると、確かにふわっと舞い上がる“ゆき”。

 

 

「な?“ゆき”やろ?」

「今日の“ゆき”は、下からふわって上がるねんで。」

「ここなんて、“ゆき”が積もってる!」

 

焚火の中心には、確かに白く“ゆき”が積もっている。

 

「あったかいところにもある“ゆき”や~!!」

 

 

服にも、お弁当の袋にも、あちこちに舞う“ゆき”。

 

「前な、雪めっちゃ積もった時あったやん?雪だるまつくったけど、溶けて壊れちゃってん。

この“ゆき”やったら、溶けないね!」

 

 

溶ける雪は溶けるところが、溶けない“ゆき”は溶けないところが、それぞれ魅力の一つだね。

 

焚火で出来た“灰”が、“ゆき”になるなんて、きーちゃんの目には、いったいどんな素敵な世界がうつっているんだろう。

 

 

 

「今日何して遊んだか、焚火の他はナイショね!」とないしょのお話が大好きなきーちゃん。

何をして遊んだか見つからないように、ぜーーーんぶ片付けて・・・。

お迎えに来たお母さんにも、スタッフのかおりんにも、

「今日は何もしてないねん!焚火だけ!」とニヤニヤ。

 

「ナイショってこと、すぐに忘れないようにね。話したらダメだよ。」と念も押されたから、今日のエピソードは、ちゃんと“焚火のこと”にしたからね!

(話してはいないから、写真は許してね★)

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230223  縮む、膨らむ、交差する

「35回~、はいっ!」

いつの間にか始まった、け~くんとゆっくんのリレー。
握りやすい太さの、切った竹をバトンにそれぞれ(!)のコースをぐるりと回って、
スタート地点に帰ってきたら、待っていたもう1人にバトンを渡す。
ただそれだけ。

他のグループと競争しているわけでもない。
ただ、1人が走って、もう1人にバトンを渡すを繰り返す。

それがとっても楽しそうだから、
はっちゃんが保育者のここちゃんを誘ってマネし始める。
でも、こちらも、最初の2人と競争しているわけでもない。
そもそも、走っているルートが違うし。


「47回、はいっ!」

バトンを渡す回数は、順調に増えていく。


楽しそうだと思ったあっくんも、仲間に加わる。


しばらくすると、
「缶けりやる人~?」
の声に、あっくんが、「は~い。」と、近づいてくる。


「あんな、1回だけ缶けりやったら、バトンに戻るわ。
 でも、1回だけ缶けりもやるわ。」


そして、鬼が数を数え始めると、隠れる子達は、
走るリレーの子達と焚き火にあたる子達の合間を縫って、隠れたい場所に散っていく。


バトンの受け渡し回数は、最終100回を超えたそうだ。



いろんな遊びが同時進行で展開されていて、交じり合ったり、変化したり
人数が増えたり、集中して1つの遊びに集中したり・・・。
まんまるの場の大きさは、瞬時に伸び縮みする、不思議な空間なのです。


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↑ 今日の帰りの会では、まんまる史上初(!)まんまるっ子による、絵本の読み聞かせでした。
 自分で選んで家から持ってきた絵本を、ひとことひとこと丁寧に読む姿がとっても素敵。
 そして、読む前に「こっからが、おもろいねんで」と先に言っちゃったのも、かわいかったな~。

230221  泣きやむ

「あれを使っちゃ、だめなんだ~」

最初におーくんが使っていた、竹の皮。
何人かで、斜面の上から滑らせて、レースをしていた。

あじめにくれた皮を、一緒に遊んでいたいっくんが欲しがったので、
あげたのが、ダメだったみたい。

いっくんは楽しそうに遊んでいるけど、使っちゃダメだと泣きじゃくる、おーくん。


「こっちに、いい材料あったよー。」

よっくんが他の皮を探し出して、見えるように掲げても、泣きやまない。

「今度は、これと競争してみない?」

新しい皮で、もう一度レースに誘ってみても、泣きやまない。


しばらく泣いても、「いっくんに、ダメって言って~」と繰り返すので、

「あじめは、いっくんが使ってもいいなと思ったからあげたんだ。
 お~くんはダメだと思うなら、お~くんが自分で言ってほしいな。」と伝えると、

「じゃあ、おんぶして!」と、涙と共にいうので、おんぶすることにした。


少し離れたところで、違う遊びをしていたよっくんといっくんのところに、
ゆっくり近づいていく。

「ちょっと下まで行って。」


いっくんの横を通り過ぎることになるけど、お~くんのリクエストに応えて進む。

すると、氣になった太い蔓が見えた。


「降りる。」と、するりと背中から降りる。


そして、ぐいっと洋服で涙を拭うと、
「黙っていたらな、
 しゃべらなかったらな、涙がとまるねん。

 そういうことやねん。」


そして、見つけたセミの抜け殻や、カマキリの卵を見せるために、いっくんを呼んだ。

背中に揺られながら、自分を自分で整えていたんだなぁ。

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★生穂base★ 2023.2.17(金) 分かち合う

 
昨日の寒さとはうってかわって、ぽかぽか暖かかった今日のまんまる。 

 

“きーちゃん病院で、洗濯機をも直す万能の塗り薬と、きれいな色の包帯で優しく手当てを受けたリボンちゃんやポロちゃん、いろはちゃんたちのランチタイムが始まった。

 

温かいスープを振る舞おうとゆっくり焚火の準備をしていると、

 

「今日は暖かいから、焚火したらもっと暑くなるね~」ときーちゃん。

 

「そうなんだよねー、迷ってるねん。どうしようかな。」と手を止めていると、

 

「けど、焚火、楽しいもんな!!」とにっこり。

(うわぁ、うれしいな~)「そうだよね!」

 

「きーちゃんが、杉っぱ入れていくわな!」と火おこしの準備もテキパキ。

 

色づく頬っぺたを見て、「上着を脱いだらいいもんな!」だって。

 


やりたいことや楽しいことを分かち合えるって、とっても嬉しいね。

そこに、大人も子どもも関係ないのも、すてきだな。

 

今日も、どうもありがとう!


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230216  みかんの算数

「みかん、1つじゃ足りなそうだから、もう1つ採りたい。」

落ちていたナツミカンを手に、ぐるっとフィールドを見渡し、人数を数えるはっちゃん。


いつもはだいたい1回に3つくらいいただいて、分けているので、もう1ついただくことにする。


「11個だ~。やっぱり1個じゃ、足りなかったね。」

1つのナツミカンを剥き終わって、ミカン屋さんに並べたやっくんが、房の数を数える。


「もう1個は、何個(何房)はいってるだろうね~。」と、け~くん。

「もし、同じだったら、え~っと~、11個と11個だから、22個か。」
はっちゃんが、がんばって計算をした。


「1人、2つずつ食べられる?」と、やっくん。

「え?無理じゃない?今日、15人、いや、16人だわ。」


「1人が2つずつ食べるなら、30個以上は必要じゃん!」

「もし、これ(2個目のミカン)が、めっちゃ(房が)入ってたら、食べられるけどな。」


「やっぱり、もう1個、採ろう!」

「いっぱい(房が)入ってる方がいいから、大きいのにしよう。」


新しく採らせてもらった1個を含む3つを剥いて、これまた順番に房を並べていく。

「わ~、けっこう、いっぱいじゃん。」

「1人4つくらい食べられるんじゃない?」

「いや、数えて見なきゃわからないよ。」

と、16ずつ数えて、間にミカンの皮を置いてみることにした。


数えたら、ミカンの皮3枚使い、1房余る。

「1個余ったね、これはどうする?」

「私、食べる!」とは~ちゃん。
もちろん、「僕も!」「僕も!」とやっくんとけ~くん。


「じゃ、分けるか。」と、大事そうに1房を3つにわける。


”みんなが同じ数食べられるように”というのが一番大事な、まんまるの算数。
足し算も、引き算も、かけ算も、割り算の考え方も、自然と必要になってくる。

そして、”あまり1”は、3人でわけわけして、”あまり0”に・・・。

今日もごちそうさまでした。

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開催場所
淡路島の豊かな自然の中で、預かり保育をしています。
上河合BASE:淡路市上河合
生穂BASE :淡路市生穂
五色BASE :洲本市五色町

※いずれも私有地のため、見学希望の場合には、必ずお問合せください
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