文字通り、鬼の形相で、ま~くんに歩み寄る、ゆっくん。
怒っているゆっくんの雰囲氣を感じとっただけで、ま~くんは涙が出る。
「せっかく、隠れていたのに!!」
缶けりをしていて、いい場所に隠れたのに、
先に見つかったま~くんが、鬼に場所を教えてしまったのが許せないのだった。
まだ、ルールがいまいち理解しきれていないま~くん。
年下だからといって、ルールを破ることを、許せないゆっくん。
「ま~くんが、隠れている場所を鬼に教えちゃったから、イヤだったんだよね?」
と、ゆっくんに確認すると、力強く、頷く。
「鬼が困っているから、教えてあげたかったのかな?」
と、ま~くんに尋ねると、こちらも大きく頷く。
”ルールだから”と片付けるのは、簡単。
でも、その背景にある、それぞれの氣持ちを、大事にしたい。
両者にお互いの氣持ちを伝える。
納得するか、受け入れるかどうかは別として、
そういう氣持ちがあったということをわかってほしい。
鬼以外は、隠れている人の場所を教えないというルールを確認して、
缶けりは再開した。
怪我をしないように、いつでも助けられるように見守る距離間も、もちろん大事。
でも、それ以上に、心の機微を感じ取れる距離に在りたいと思う。
2022年、最後のまんまるも、たくさん心が動いた1日でした。


