「あのトロトロ・・・」
悲しげな顔で、焚き火の脇にあるフライパンに目をやる、いっちゃん。
トロトロ(土と水を混ぜて、根氣よく混ぜたもの)を焼きたくて、
その時は誰も使っていなかったフライパンを使っていたら、
「それ、私が先に使っていたんだよ!」と、ゆっちゃんに言われて、
しぶしぶ渡したところ。
「あのトロトロは、いっちゃんが作ったんだけど・・・。」
フライパンが使えないのはしょうがないけれど、
中身をつくったのは自分だから、返して欲しいのだった。
「ゆっちゃんに、トロトロは返してほしいって、
いっちゃんの氣持ちを言ってみたら?」
「でも・・・」と、もじもじする、いっちゃん。
そうこうしている間にも、ゆっちゃんは、お料理を続けている。
フライパンを焚き火にかけ、トロトロを焼き始めるゆっちゃん。
いっちゃんは、勇氣を出して、
「トロトロは、いっちゃんのだよ。」と言ってみた。
”フライパンはいいけど、トロトロは返して欲しい”なんて、
しっかりした説明ではなかったので、その言い方ではちょっと小競り合いがあるかなと思った。
「でも、ゆっちゃんのトロトロも入ってたから、もう混じっちゃったよ。」と、ゆっちゃん。
あぁ、返してもらえないかな~と思ったら・・・
「だから、一緒に使おう。」
思いがけないゆっちゃんからの提案に、いっちゃんの顔がぱっと明るくなる。
自分の氣持ちを、そのまま伝える大事さを、今日もまんまるっ子から学ぶ。



悲しげな顔で、焚き火の脇にあるフライパンに目をやる、いっちゃん。
トロトロ(土と水を混ぜて、根氣よく混ぜたもの)を焼きたくて、
その時は誰も使っていなかったフライパンを使っていたら、
「それ、私が先に使っていたんだよ!」と、ゆっちゃんに言われて、
しぶしぶ渡したところ。
「あのトロトロは、いっちゃんが作ったんだけど・・・。」
フライパンが使えないのはしょうがないけれど、
中身をつくったのは自分だから、返して欲しいのだった。
「ゆっちゃんに、トロトロは返してほしいって、
いっちゃんの氣持ちを言ってみたら?」
「でも・・・」と、もじもじする、いっちゃん。
そうこうしている間にも、ゆっちゃんは、お料理を続けている。
フライパンを焚き火にかけ、トロトロを焼き始めるゆっちゃん。
いっちゃんは、勇氣を出して、
「トロトロは、いっちゃんのだよ。」と言ってみた。
”フライパンはいいけど、トロトロは返して欲しい”なんて、
しっかりした説明ではなかったので、その言い方ではちょっと小競り合いがあるかなと思った。
「でも、ゆっちゃんのトロトロも入ってたから、もう混じっちゃったよ。」と、ゆっちゃん。
あぁ、返してもらえないかな~と思ったら・・・
「だから、一緒に使おう。」
思いがけないゆっちゃんからの提案に、いっちゃんの顔がぱっと明るくなる。
自分の氣持ちを、そのまま伝える大事さを、今日もまんまるっ子から学ぶ。


