2021年10月

211019  いったりきたり

「そうめん、流れますよ~。」

すっくんが腹ばいになって、竹のすべり台を降りてくる。

「僕は、桃だよー。」

と、ま~くんも、びゅ~ん。

「スイカ!」

と、頭からスーパーマンで降りてきたのは、お~くん。


「スイカ、切りますよ~」

桃だったはずのま~くんは、竹を手に、お~くんを切り(!)、むしゃむしゃ。


何度も滑りながら、竹のすべり台から落っこちそうになると、互いに助け合う。


「今、出動しますね、ぴーぽーぴーぽー。」

「はい、ガソリンも入れてください。満タンでお願いします。」

すっくんの持っていた蔓は、給油ホースに早変わり。


人間にも、果物にも、機械にもなれる森の中。

小さな体が、行ったり来たり。
春より、ずいぶん素早く斜面を登り、動けるようになったなぁと思う。


「下、行こ!」と、言ってから、
「あ、ここが下(の段のフィールド)だった!」と氣がつき、大笑いの場面も。

とーちゃん、かーちゃん、スタッフの頑張りで、うっそうとした竹林に、
お日様が差すようになったら、また遊びの幅が広がったよ。
ありがとう★

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211014  涙が乾くまで、待つよ

今年度初めての、お味噌汁の日。
米と野菜を持ち寄って、かまどに火をつける。
手づくりのまんまる味噌で味付けもバッチリで、さぁ、食べようというタイミング。


「うわ~ん。」

突然、涙がでちゃった、あっちゃん。

すぐに駆け寄って、「どうしたの?」と顔を覗き込む、みんな。


「お腹、痛いの?」
「嫌いなの(野菜とか)、あったの?」

涙があふれて、言葉にならない、あっちゃん。


「ちょっと今は、お話できないみたいだね。」と伝えると、
心配そうにしながらも自分の器が置いてある場所に帰っていく。


すると、また別の子が、「どうしたの?」と聞く。


「ちょっと、(話せるようになるまで)待っててあげて。」
と、隣にいたき~くんが説明する。


”言葉にならないから涙になっているのだから、
泣いたら「どうしたの?」って聞かないで” と、何かの文章で読んだことがある。


でも、まんまるっ子達が「どうしたの?」と聞くのは、心配しているからだというのは、
あっちゃんにだって、しっかり伝わっているはず。


結局、みんなに先に食べていてもらって、少し離れたところで、
抱っこしながら涙が乾いて、落ち着くのを待つ。
小さな背中をさすっていると、
小さな体の中で、たくさんの氣持ちがぐるぐるしているのを感じる。


ご飯を先に食べ終わった子も、
「大丈夫?」「なんで泣いちゃったの?」とまた様子を見に来る。


涙が乾いたあっちゃんは、小さな声で、
「大人が誰か一緒に食べてほしかったの。さみしかったの。」とつぶやいた。

お弁当の時は、一緒に食べているけれど、
今日は配膳などにバタバタして、保育者がゆっくり傍らに座っていなかったのだった。


自分の氣持ちを伝えてくれてありがとう。
ゆっくり、言葉になるのを待っていてくれてありがとう。

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211013  空中分解

「高オニしようよ~。」
の声に、集まったみんな。


「バナナ鬼ならいいよ。」
「氷鬼か、バナナならいいよ。」
「増え鬼か、変わりオニだな。」

なぜか、”高オニやろう!”の声に集まったはずなのに、
高オニをやりたい人は誰もいないみたい・・・


「僕、鬼やりたい!」

まだ何の鬼ごっこをやるか決まってもないけど、鬼の立候補!

その傍らで、
「鬼決めしようよ~」
♪鬼決め、鬼決め、鬼じゃないよ♪ と言いながら、みんなの靴を指さしていく、
”鬼決め”をやりたい!の声も。


保育者とおしゃべりしたくなったり、おままごとが氣になったりと、
鬼ごっこ会議(?)の輪は、すこしずつばらけていく・・・。

粘り強く、1人1人に、「なんの鬼ごっこやりたい?」と聞いて回る子もいたけれど、
とうとう、

「やっぱ、鬼ごっこ、やめた~。」の声。


「ロープが使いたいな~。」

次の遊びに使うロープを探す声に、

「あっちに、あったで~」と、数人がぞろぞろ動く。


結局、この時の鬼ごっこは、やらずじまい。

でも、”今、ここ”の氣持ちが、いつだって本物だ。

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211012  強がりと強氣

「ちょっと、危ないと思うよ。」

「ちょっと、無理だと思うよ。」


いつものすべり台がある方の、ほんのちょっぴり(!)緩やかな方ではなく、
急な斜面を降りて、1段下の遊び場に行くといういっちゃん。
周りのみんなは心配そう・・・。

「僕が、下に先に行っててあげるわ。」

あっくんがすべり台の方から、下に降りる。

「大丈夫よ。大丈夫。」


みんなの心配をよそに、降り始めるいっちゃん。

「お助けロープ、つくっておこう。」

ロープを2本つないで長くして、いっちゃんのお助けができるようにスタンバイ。


「お助けロープ、つかまっていいよ。」

「僕の手に、つかまって!」

「この竹に捕まったら、いけるから、上がっておいで。」

斜面の途中でズルッとすべると、さらにレスキュー隊の声は大きくなる。


「大丈夫よ。大丈夫!!」


結局、レスキュー隊の用意したものや、レスキュー隊の手や体に触れることなく、
急な斜面を下り切ってしまった!


「は~、できちゃった!」

ホッとした様子を見ると、やっぱり少しは不安だったのかもしれない。
でも、大丈夫と最初に言っちゃったから、引くに引けない時もある。


困った時に助けを求められる能力も、少し強がりのようでも、がんばってみる力も、
周りに仲間がいてこそ、育っていくんだと思う。


「は~、すげ~な~、いっちゃん。
降りれちゃったね、すごい!!」

自分のことのように喜ぶあっくんの様子に、いっちゃんはとてもうれしそうでした。

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まんまるもち米の稲刈り

まんまる保護者でもある、あめつち農園さんの田んぼをお借りして、
毎年育てているもち米の、稲刈りに行ってきました!

「今年は、これまでで一番の出来かもよ~」と言ってもらえるくらい、たわわに実った米。

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小さな小さな苗が、こんなに立派な稲穂になることに、いつもすごいな~と思います。


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初めての稲刈りを体験する家族、いつもは機械での稲刈りなので、はざがけは初めてという家族も。


みんなでわいわい作業したら、楽しい!早い!
そして、心地よい達成感。

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子ども達が実際に作業したのは、ほんのちょっぴりだったけど、
秋の風が吹いたら、藁の香り、一緒に食べたみかんの香りをふっと思い出すような、
楽しい記憶になったらいいなと思います。

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しっかり乾くよう、太陽、風、はざかけの馬を支えてくれている大地、
引き続き、よろしくお願いしますね。

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まんまるもち米は、卒園式のお赤飯、来年度の入園式のお餅つきに登場します★


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開催場所
淡路島の豊かな自然の中で、預かり保育をしています。
上河合BASE:淡路市上河合
生穂BASE :淡路市生穂
五色BASE :洲本市五色町

※いずれも私有地のため、見学希望の場合には、必ずお問合せください
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