2021年10月

211028  ドングリの遊び方

「見て~、こんなにきれいに剥けたで!」

クヌギの大きなドングリを、焚き火であぶると、
硬い殻に裂け目ができることを発見したき~くん。

そうすると、渋皮ごと剥けて、中からつるんとキャラメル色をしたナッツが現れる。

「小さいのでも、やってみたら、これもうまくいった!」

と、ウバメガシのドングリもつるりと成功したのを見せてくれた。


「でもな、こっちは中まで焦げちゃったねん。うまくいかんかった。」

未熟だからか、火が強すぎたのか、中身が焦げてしまったものもある。


「それ、ちょうだい」

きれいに半分に割れた殻は、あ~ちゃんケーキ屋さんの手で、
トロトロが詰められて、イヌタデの花がトッピングされて、小さなカップケーキに変身。


「これも、ちょうどいいのがあったから、あげるわ。」

き~くんが持ってきてくれたのは、クヌギのドングリの帽子。
ボサボサ過ぎず(って表現でわかっていただけるでしょうか・・・)、
いい具合にトゲトゲしている帽子には、コロンとお団子が収まる。


ナマケモノという設定なのに、なぜかハムスターと同じく「ハムハム~」と鳴く、
動物園にいる子達には、先ほどのドングリの殻をお皿に、カタバミの葉っぱをのせてあげる。


太さの違う竹を切って、蓋と入れ物にしてドングリを入れたり、
ゆっくんは、葉っぱで包んで、プレゼントもつくっていた。


ドングリの遊び方は、無限大。

保育後のスタッフミーティングは、カラスがドングリの殻を割りながら、眺めていましたよ。


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211027  これが自然

「カマキリのお家、つくろう!」

コオロギを探していたら、大きなカマキリを発見して、興奮するお~くん。


賛同したゆっくんとかっちゃんと3人で、思い思いに木や竹を置いていく。


「このベットに、このマクラだったらいいんじゃない?」

かっちゃんが手のひらより大きい葉っぱの上に、長方形の枕の形に折りたたんだ葉っぱをのせる。


「森にしてあげようよ!まずは、土だ!」


ゆっくんが土を敷き詰めることを提案する。


「この竹もいいんじゃない?」
「なんか、森って感じになってきたね。」
「この木も置こう。」


「あ、カタツムリがいたよ!この子もいれてあげよう。」

お~くんが、見つけたカタツムリを、地面(として敷き詰めた土)に置く。


「カマキリは、何食べるんだっけ。草?」

「違うよ、バッタだよ。」


というわけで、家づくりを中断して、みんなで今度はバッタ探し。


そして、ひょいっとバッタをつかまえる(春にはできなかったこと!)と、

「どうする?」
「かわいそうだと思う?」
「でも、カマキリもおなかすくよな・・・。」

カマキリの口元に持って行くかどうか、一瞬、迷う。


そのすきに、バッタは飛んで、カマキリの家の中の別の枝へ。

肩の荷が下りて(?)ちょっとホッとした感じのゆっくんは、

「いいね。これが、自然って感じだね。」


深くはツッコんで聞かなかったけれど、
土があり、多様な植物があること、多様な生き物がいること、
食う食われるの関係性もあること、全てをひっくるめての”この感じ”だったのかなぁ。

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211026  できない

「ゆっくんのことを抜かしたよ。」
「あってるよ!」

かくれんぼの鬼を決めたいだけだったんだ。

いつもは大きい子達がやることが多い、鬼決めの儀式(?)。
歌いながら順番に、靴の先を指さしていって、最後に指さした人は鬼じゃないから抜ける。
それを繰り返して決める、鬼決めの時の、小競り合い。


よく見ていると、歌のリズムと指さすタイミングが合ってない時も多いのだけれど、
1人の靴を抜かして指さしたのが、氣に入らなかったみたい。


靴の先がくっつくように足を出しているので、当然、肩の触れ合う距離でまるくなっている。

意見を聞いてもらうために、こっちを向いてほしくて肩に手をやったのを振り払い、

「だから!ちがう(自分は間違っていない)って言ってるでしょ!」

と、パンチが続く・・・。


なので、
「違うって言いたかった氣持ちを、手で言っちゃダメじゃない?」
と言うと、思わず涙がでてしまう。


「やってないよ~!」と、涙が止まらない。

やられた方は、怒ってその場を去ってしまった。


他の遊びをしていた子が、「どうしたの?」と聞くと、泣き声は大きくなるばかり。


「違うよって言いたかったんだよね?
でも叩かれて痛い!って思っちゃったら、氣持ちを聞く氣にならないと思うよ。」
と、話を続けてみる。


しばらくすると、
「泣いてるから、(手を使わない方法は)できない~」と、声が出た。

「そうか、じゃ、お水飲みに行く?」と聞くと、頷くので、一緒に水を飲みに行く。


水を飲んで、氣持ちを落ち着けると、
「できると思う。」と、ぽつり。

「手じゃなくて、口で違うよ!って言えるってこと?」と確認すると、

頷いて、もう一度、

「できると思う。」と。

なので、
「そっか、今度はやってみよう。何回失敗してもいいからね。」と伝える。


小さな体は、なんというか、すっと肝がすわった感じ。

あふれる氣持ちを表現し合う場を、挑戦の場を、保障したいと思う。

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【応援団ありがとう】まんまる保護者より、レギンスを寄贈していただきました★

この度、プレゼント応援団として、まんまる保護者さんより、
あったか~い冬用レギンスを寄贈していただきました!

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「まんまる入園前に、小さな子どもちゃんとずっと海で遊んでいて、
冬に装備きちんとしたら子どもがとっても遊ぶの楽ちんだったし、
自分も楽しく見守れたので、早くきちんとしとけばよかった~って思ったのよ。」
と、応援団になりたい!と思ってくださったわけを話してくれました。

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いつもまんまるの活動を理解、応援してくれる保護者とともにつくる場だからこそ、
日々子ども達も心地よく、スタッフも楽しく過ごせています。
本当にありがとう。
急に来た寒さも焚き火を楽しんだり、思い切り走って自家発電しながら、
大切に使わせていただきます。

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お礼に、まんまる手拭いを進呈させていただきます。
まんまる手拭いは、残り僅かなので、けっこうレアになってきていま~す★

見本



なお、応援団になっていただくほかにも、講演依頼、
自然体験イベントの出店や出張開催、コラボレーション企画などのご提案も、
まんまる活動資金応援につながりますので、ぜひご検討ください!


【まんまる応援団についてのお申込みは、こちらから】

まんまるは、日常の保育に行政の支援、助成などを受けずに運営しています。
子ども達がありのままで、心身ともに健やかにいられる空間の継続運営のため、
力を貸していただけませんか?
応援資金は、スタッフ人件費、研修費および遊び場の安全確保のためのフィールド整備などに、
大切に使わせていただきます。
プレゼント応援団をご希望の方は、内容について必ずご相談ください。
どうぞよろしくお願いいたします。

211020  竹 踊る秋

「すごいね~、あの竹、めっちゃ動いてるね・・・。」

朝の会の時から、今日はすごい風。
竹林整備の甲斐もあり、フィールドの竹は大きく揺れていた。


「あ、見て!すごいよ!」

竹の葉がすれる音をBGMに遊びながら、ふとした瞬間に
自分たちの周りをとりかこむ竹の様子に、しばし見とれて、手が止まる。


「屋根の下に(逃げて)いたほうが、いいかな~」
「あの竹が折れたら、(遊んでいる)この場所まで届いちゃうかもね」


イロイロ考えていると、いつもよりも、竹が大きく感じるから、不思議。


お弁当を食べながらも、文字通り、開いた口がふさがらない瞬間も。


「竹が、めっちゃ動いてるね~」

「竹が、踊ってるみたいだね~」

「竹が、泳いでるみたいだね~」

それぞれの表現をしては、顔を見合わせ、笑い合う。


秋の空を、こんな風に一緒に見上げる時間が、至福の時。

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開催場所
淡路島の豊かな自然の中で、預かり保育をしています。
上河合BASE:淡路市上河合
生穂BASE :淡路市生穂
五色BASE :洲本市五色町

※いずれも私有地のため、見学希望の場合には、必ずお問合せください
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