2021年06月

210617  新しい食べ物

「見て見て~、ヤマモモが落ちてたよ!」

斜面を下って探検していたチームへ、緩やかな道から回り道をして追いついたチームから、
ビックニュース!


誇らしげな顔でニュースを届けてくれた子の手には、真っ赤に熟したヤマモモ!


「えぇっ、どこどこ?」

早速行先を変更して、ヤマモモ探し。

今までに何度も通っていたところだったけど、教えてもらって探すと、
落ちてる、落ちてる。


「あ~、これはアリンコに先を越されてる・・・」
「これはまだちょっと緑だね~。」
「わ、真っ赤!まんまる!」


この場所をまだ知らないで、他のところで遊んでいる仲間にもお土産を拾って帰ると、


「えっ!いきたい!いきたい!」と、またヤマモモのところへとんぼ返り。

今年初めて食べる子も、去年も前のフィールドでたくさん食べた子も、
4輪駆動で斜面をよじ登り、滑り落ち(!)ながら、必死で探します。


「あった!あった!」につられて、氣がつくといつもは怖がる斜面を、
登り切っていた子も。


「新しい食べ物だね。」

この地球で、このフィールドで生き延びていく、新しい安心材料が見つかりました★

DSCN3950

DSCN3929

DSCN3952

DSCN3957






210616  シュッ

「僕も、やりたい。」

年長さんのいっくんがやっているのを見て、マッチに挑戦したくなった、ま~くん。


「そうか、やり方を言うとな、自分から向こうへやるんだぞ。」

いっくんが口で説明してくれたけど、ゆっくり擦るからなかなか火がつかない。


「ちょっと貸して。火がつかないように、やさしくやるけどな、
こうやってな、自分から向こうへ(向かって)やるんだ。」

じれったくなって、実演してみせる、いっくん。
でも、本当に火がつかないように、スローモーションで、軽くマッチを動かしている。

「こう?」

「違うよ!もっと、シュッてやるんだよ!」

いっくんが、もっと手を早く動かすようにと、アドバイス。


すると・・・

「シュッ」と、口で言いながら、マッチを擦ってみる、ま~くん。

「シュッ、シュッ・・・」

効果音は勢いがあるのに、力が弱いのか、まだ火はつかない。


何回目かで、やっと火がつくと、

「やったな!」


「そのまま、そのまま、動かしちゃだめだ。」
「そのタケノコは、乾いてないから、火が小さい時は入れちゃダメだ。」

歴代の先輩たちからの教えは、こうやって、また新しいまんまるっ子に引き継がれていく。

DSCN3921

DSCN3904

DSCN3906

DSCN3900









210615  森のメイク屋さん

「じゃ、こっちがお店ってことね。」

コンテナをひっくり返して机を作り、開店準備。
は~ちゃんとらっちゃん、こっちゃんがウキウキと忙しそうに動き回る。


コンポストトイレを作った時の端材の板をきれいに並べると、

「これが、(メイク)パレットね。」

「これは、ほっぺの・・・マスカラ(!)ってことね。」


いい感じの枝を拾って、
「あ、これをブラシにしたらどうかしら。」


お客さんになってほしいというので、お店に行ってみると・・・

「何色が好きですか?」

「え~っと、紫かな~。」

「濃い紫と、赤紫がありますよ、どちらにしますか?」


メイク屋さんのパレットの上には、畑からはみ出したところに生えていた、
赤紫蘇(濃い紫)と、赤紫のお花。
他には、セミの抜け殻や、他の色の葉っぱや花も並んでいる。

濃い紫を選ぶと、枝の先を赤紫蘇の葉っぱにこすりつける。

「いい香りがしますね~」と言うと、

「そうなんですよ、いい香り付きなんです!」と自信満々。


緑の笹の葉のチーク(!)もつけてくれました。


「はい、完成ですよ、こちらの鏡で見てくださ~い。」と、これまた板を案内される。


森にあるもので、それぞれのアイディアで、こんなに豊かな見立て遊びが展開する。
自然の中にたくさんの彩りがあることも、まんまるっ子は知っている。

DSCN3890

DSCN3876


DSCN3881

DSCN3892







★生穂BASE★  小さな命

「やめてよ~、ぎゃははは~」

見つけた虫を枝の先っちょに乗せて、それを近づけるとよっくんが逃げるのが面白くて、
フィールド全体を走り回る、たっくん。


「ガオー」

恐竜みたいな声も出しながら、楽しそうに追いかけっこしていたのに、


「やめてよって、言ったじゃん!」


しばらく走った後、急に真剣な顔で、よっくんが抗議した。


た:「そんな遠くで言ったら、聞こえないし。」

よ:「近くで、大きな声で、言ったし!」


楽しかった時間が、一変する。

よ:「やめてよって言ったら、やめてよ。」


言い分は間違っていないけれど、ニコニコとやめてよ~と楽しそうに走っていたのも事実。
最初は楽しかったけれど、しつこくやりすぎたり、ちょっとしたきっかけで、
本当にいやになることってあるよね~。


お互いの言い分を譲らず、険悪な空氣が流れる。


「あ、でかいバッタ!」

たっくんのひとことに、

よ:「えっ?どこどこ?」

た:「ほら、あそこだよ!」

よ:「わ!ほんとだ、でっかいね~。すごいね~。」


捕まえられなかったけど、頭を寄せ合い、バッタを探す2人は、また同志に。

たくさんの小さな命のおかげで、たくさんのドラマが産まれています。

DSCN3841

DSCN3827

DSCN3830

DSCN3850










210610  息をひそめる

「新しい道に冒険、行こう!」

昨日、話を聞いただけで、片付けの時間になってしまって行けなかったこ~くんが、
張り切って先頭を行こうとする。

「待って。あ~くんが先頭の方がいいと思うよ。テケテケいるかもしれんし。」


みんなが怖がる妖怪(?)”テケテケ”は、池の方に住んでいるらしい。
新しい道は、池が見えるところまで続いているのだ。


「あ、なんか、音がした!」

かっちゃんの一声に、文字通り、足が止まる。
文字通り、息をひそめる、みんな。

「ぐおーぐおーって、聞こえた!」

ひっちゃんも、肩をすくめる。


「わ、ぴちゃぴちゃって音もしたよ!」

あ~くんの声に、顔を見合わせる。


どんな音も聞き漏らすまいと、緊張感が増す。


ドキッとして、息をひそめる・・・
遊びの中での、こんなことの繰り返しが、みんなの感性のアンテナを磨いていく。

DSCN3803

DSCN3813

DSCN3811

DSCN3812






開催場所
淡路島の豊かな自然の中で、預かり保育をしています。
上河合BASE:淡路市上河合
生穂BASE :淡路市生穂
五色BASE :洲本市五色町

※いずれも私有地のため、見学希望の場合には、必ずお問合せください
ギャラリー
  • 250516 できない体験・失敗経験
  • 250516 できない体験・失敗経験
  • 250516 できない体験・失敗経験
  • 250516 できない体験・失敗経験
  • 250516 できない体験・失敗経験
  • 250516 できない体験・失敗経験
  • よーいどんのハンデ
  • よーいどんのハンデ
  • よーいどんのハンデ
アーカイブ
  • ライブドアブログ