「おぉっ、テントウムシがいるぞ!」

「あっ、飛んだ!いや、ここにいるぞ。」

せわしなく動く、とっくんの指先に目を凝らす、ゆっくんとま~くん。


しばらくじっとゆっくんが動かないなと思ったら、

「オレンジの(虫)と、アリが戦って、アリが勝った。」
と、教えてくれる。


「あぁぁ、ここにも登ってきたぞ、テントウムシ。」

5センチくらいの草に登る、小さなテントウムシ。
大人は見過ごしてしまうくらいの小さな虫でも、まんまるっ子達の目には、
ドラマが見えるのだ。

もしかしたら、虫たちと同じ世界が見えているのかもしれないと思ってしまう。


そして、虫を探していたら、ぷっくり膨らんだカラスノエンドウを見つける。

「これ、何が入ってるかな。」

ま~くんの小さな指が、2ミリほどの豆を取り出す。

弾け飛んだ豆に、ちょっと驚いた後、

「元氣な豆だったね~。」と笑う。


小さな命と一緒に、元氣に生きていく。

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